ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第10話 1990年高松琴平 古い車両を求めて!(その3)

時代はすでに平成でしたが、琴電の長尾線・志度線は昭和30年代のままでした。古い車両ですが琴電では結構スピードが速く、最高で70km/hくらいは出ていたと思います。ブリルやボールドウィン台車の吊り掛け音が心地よく讃岐平野に響いていました。琴電の面白…

第9話 1990年高松琴平 古い車両を求めて!(その2)

1990年は3回も琴電参りをしてしまいました。本四連絡橋は開通していましたが、東京から高松は遠く、結構旅費が掛かります。当時大変助かったのは、夜行高速バスです。高速道路が地方都市まで延伸され、夜行高速バスが夜行列車に代わる交通手段として定着し始…

第8話:1990年高松琴平 古い車両を求めて!

今回から1990年代の琴電です。 私が琴電に初めて出向いたのは意外と遅く、1990年の夏で撮影のためではなく、金毘羅参りのついででした。今思えばもっと早い時期に出向くべきでしたが、私にとって琴電は決してローカル線ではなく、四国の大手私鉄という先入観…

第7話:1987年新潟交通 当時の車両(その4)

新潟交通は日車の標準車体でモハを車体更新した後、しばらく車両に変化はありませんでしたが、1985年にクハ39の廃車と入れ替わるように、小田急から廃車となったデハ2229+デハ2230を購入し、モハ2220形(モハ2229+モハ2230)としてラッシュ時の運用に充当し…

第6話:1987年新潟交通 当時の車両(その3)

車両編の3回目は、日車標準車体のモハです。 日車はローカル私鉄向けに17m車の標準車体を商品化し、昭和30年代に各地に売り込みましたが、新潟交通ではこの標準車体を採用し、雑多な老朽車両を改造名義で7両、新車名義で1両更新し、新たなモハに生まれ変わり…

第5話:1987年新潟交通 当時の車両(その2)

前回は癖のある車両ばかり紹介しましたが、今回は少しまともなクハ45形です。 クハ45形は、往年の雑多なクハを1967年から1970年にかけ、小田急のデハ1400形、クハ1450形の車体に載せ替えて生まれた新たなグループです。”新たな”とはいっても、小田急の1400系…

第4話:1987年新潟交通 当時の車両

新潟交通の電車については、すでに多くの文献で写真や車歴が紹介されていますが、1987年頃の車両写真を数回に分けて投稿します。1987年頃とは言っても、その20年ほど前からラインナップは殆ど変わっておらず、結局一部のクハを除いて1999年の全線廃止まで同…

第3話:1987年新潟交通 晩秋の越後平野(その3)

連休なのでブログが順調に進みます。 今回も1987年の新潟交通です。アップした写真はもう30年前のものですが、撮影したあたりは今どうなっているのか気になります。上越新幹線が燕三条を新潟方面に出発して数分すると、進行方向左手に見覚えのある風景が展開…

第2話:1987年新潟交通 晩秋の越後平野(その2)

今回も前回に続いて晩秋の新潟交通です。 ところでスキャン画像を改めてみると、やはりネガの劣化が深刻です。 スキャンしても黄色い変色や黒い斑点など、スキャナーの補正機能だけでは修復困難なものが結構あり、せっかくのベストショットも投稿をためらっ…

第1話:1987年新潟交通 晩秋の越後平野

はじめまして。55歳のサラリーマンです。 若い頃、古い鉄道車両を求めて各地を彷徨していました。しかし、2000年頃を境に旧型車が一掃され、私の趣味も自然消滅。やがて自身も旧型車のごとく老朽化を自覚するようになると、かつての旧型車の記憶が急に蘇り、…