ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第183話 1986年立山砂防 工事現場に立ち入るべからず!!(その3)

天鳥砂防ダム付近で朝の通勤列車の撮影を終え、更に奥地の桑谷連絡所に向けて進みました。 天鳥橋の先にはスイッチバックがあり、その先にも見所がありました。この辺りは終日陽が射し、一日居ても飽きません。 1.桑谷のオーバーハング (桑谷~中小屋:19…

第182話 1986年立山砂防 工事現場に立ち入るべからず!!(その2)

立山砂防の2日目は快晴となり、気合が入りました。 前回の訪問時は中小屋のスイッチバックまでで戻りましたが、この時は更に奥へ進みました。特に撮影場所の情報は持っていませんでしたが、偶然見つけたのが、中小屋から少し先の天鳥オーバーハングでした。 …

第181話 1986年立山砂防 工事現場に立ち入るべからず!!

1986年10月は、1年ぶりに北陸地方のローカル私鉄早回りを行いました。 この時もバイト先で知り合った友人と車でのツアーでした。今回はその早回りのなかで2度目の訪問となった立山砂防軌道の話題です。 (1985年9月の初回訪問時の状況は第83~85話をご覧下さ…

第180話 1987年江ノ島 まだ江ノ電らしかった頃(その5)

今回は1987年江ノ電シリーズの最終回ですが、最後は私にとってはどうでも良い新車の話題です。正直カットしても良いくらいですが、新車とは言え吊掛車が存在したので一応話題に挙げます。 1.デハ1001+デハ1051-デハ1002+デハ1052 (稲村ケ崎~極楽寺:1987…

第179話 1987年江ノ島 まだ江ノ電らしかった頃(その4)

江ノ電300形のラストは第6編成のデハ306+デハ356です。 しかし、ラスト編成なのに車体新製した第5編成から激変で、その容姿は先祖帰りした様でした。 1.デハ356+デハ306-デハ352+デハ302 (稲村ケ崎~七里ヶ浜:1987年4月) この300形第6編成(注1)は、300形の…

第178話 1987年江ノ島 まだ江ノ電らしかった頃(その3)

1987年頃は300形全6編成が健在で大活躍していた時期です。 しかし、300形は種車が様々な雑多な車両の寄せ集めだったので、かなり老朽化した車両もあり、車両の置き換えが課題でした。 1.デハ302+デハ352-デハ306+デハ356 (七里ヶ浜~稲村ケ崎:1987年4月) …

第177話 1987年江ノ島 まだ江ノ電らしかった頃(その2)

さて、江ノ電がボロ電車である由来を物語るのが300形です。ある意味、この300形が江ノ電のチンチン電車を印象付けたと言っても過言ではないと思います。 300形は雑多な単行用の両運車を輸送力強化のため2連接化したシリーズです。当初は単に2連化する計画も…

第176話 1987年江ノ島 まだ江ノ電らしかった頃

江ノ電といえば鎌倉のチンチン電車のイメージです。 ちょっと前までは半鋼製のボロ電車しか走っていないローカル線でしたが、現在の江ノ電はとてもローカル線とは言えない、ハイカラな電車ばかりになってしまいました。 今回は、まだ江ノ電が江ノ電らしかっ…

第175話 1985年水島臨海 コンビナートの勝ち組鉄道

1985年の年末は久々の岡山に出向いて、片上鉄道や下津井電鉄を訪問しましたが、どういうわけか水島臨海鉄道にも足を向けました。 当時水島臨海鉄道は、古い気動車を一掃して、元国鉄キハ10形しか在籍していない趣味的には非常につまらない鉄道になっており、…

第174話 1985年片上 鉱山鉄道の衰退(その5)

二日目の片上鉄道も、岡山から始発に乗り、初日のリベンジで再び中山付近で混合列車を狙いました。 この日も快晴で、朝の冷え込みも半端ではなかったです。 1.片上行き混合列車 (清水~中山:1985年12月) この撮影場所は、長編成には好都合の見通しが良…

第173話 1985年片上 鉱山鉄道の衰退(その4)

この日は午前中、中山付近で走行撮影と片上の車庫を訪問しましたが、午後から柵原方面に向かいました。 1.キハ303 (本和気~和気:1985年12月) 午後の運用車両は、キハ303とキハ801でした。 良く見ると、キハ303にはしめ縄が飾られていました。 2.キハ…

第172話 1985年片上 鉱山鉄道の衰退(その3)

片上鉄道には有名な客車列車が存在しました。 別名“片上のブルートレイン”と言われていましたが、朝夕の通学列車です。片上は鉱石輸送の関係でディーゼル機関車を保有していたので、朝夕しか走らない非効率な通学列車に機関車牽引の客車列車を古くから運用し…

第171話 1985年片上 鉱山鉄道の衰退(その2)

中山付近で撮影後、片上の車庫に向かいました。 片上鉄道には1977年から何回か訪問していましたが、いつも和気~柵原間を乗車するだけで、自分でも意外でしたが片上の車庫訪問はこの時が初めてでした。 1.キハ303 (片上:1985年12月) この日は年末で鉱石…

第170話 1985年片上 鉱山鉄道の衰退

1985年の年末は下津井電鉄と併せて片上鉄道にも訪問しました。 片上鉄道には1982年にもちょっとだけ立ち寄ったので、3年ぶりの訪問ですが、この時は腰を据えて2日間かけて走行写真を撮りました。 1.中山駅の日の出 (中山:1985年12月) この日は岡山駅前…

第169話 1985年下津井 瀬戸大橋建設の頃(その3)

この日の下津井電鉄は悲惨なほどすいていました。 列車は単行でも走らすのがもったいないくらいです。ところでそんな下津井電鉄も児島競艇の開催日は3連が必要でした。そのために普段は走らない3連を保有していました。 1.モハ102+サハ2+クハ22 (下津井:…

第168話 1985年下津井 瀬戸大橋建設の頃(その2)

この頃の下津井電鉄は、瀬戸大橋の開通前だったので、まだ観光化されておらず、いわゆる"ひなびた軽便鉄道”としての末期でもありました。 しかし、瀬戸大橋が開通すれば下津井~丸亀の航路は無くなってしまうでしょうし、存続のためには観光化に活路を見出す…

第167話 1985年下津井 瀬戸大橋建設の頃

1985年の年末は、久しぶりに山陽路のローカル私鉄訪問を行いました。 以前は非電化私鉄の早回りに徹していましたが、別府鉄道と岡山臨港鉄道が廃止されて訪問先が減ってしまったので、この時は下津井電鉄、同和鉱業片上鉄道、水島臨海鉄道の3路線に腰を据え…

第166話 1984年上信 田舎の看板電車(その2)

上信電鉄は当時なにかと新車が目立っていましたが、あの奇抜な車両を導入する前の車両も、地味ではありましたが地方鉄道としては立派な自社発注車両で、新車導入後も主力車でした。 1.クハ300形非貫通型1次車と貫通型2次車 (下仁田:1984年4月) 当時主力…