ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第221話 1987年茨城交通:恥ずかしいCI化

1987年の2月は就職前の最後の悪あがきで、常磐線沿線の非電化私鉄を彷徨していました。その中で一番ショックだったのが茨城交通湊線でした。 茨城交通はなんだかんだ訪問しており、1985年、1986年の様子は第35,36,68話でご紹介していますが、今回は車両塗装…

第220話 1993年一畑:激動の正月輸送(その7)

1993年1月2日は、午前中小雨が降る肌寒い天気でしたが、午後は天気が持ち直し、絶好の撮影日和となりました。 1.クハ102+デハ22+デハ52 (高ノ宮~秋鹿町:1993年1月) 一畑電鉄では、列車が一畑口でスイッチバックするので、一畑口を境に列車の進行方向が変わ…

第219話 1993年一畑:激動の正月輸送(その6)

一畑電鉄は宍道湖の畔を走っているので、なんとか宍道湖を入れて撮影をしようと、津ノ森あたりで撮影場所を探してみました。 1.デハ52+デハ22+クハ102 (伊野灘~津ノ森:1993年1月) 赤電デハ52を先頭に旧型3連がやって来ました。一畑電鉄は途中の一畑口でス…

第218話 1993年一畑:激動の正月輸送(その5)

出雲には1月2日も撮影のため滞在しました。 やはりここまで来て一日だけではもったいないので当然の連泊です。2日は少し天気が怪しく、午前中は小雨もパラツキましたが、午後からは天気も良くなりました。 1.クハ172+デハ72+クハ171+デハ71 (一畑口:1993年1月…

第217話 1993年一畑:激動の正月輸送(その4)

この日は1993年の元旦でしたが、実は前日は松山に居ました。 この時も学生時代にバイト先で知合った古い電車同好者の友人と一緒で、その友人の会社の同僚の実家に泊めてもらい、12年ぶりの伊予鉄道を訪問していたわけですが、大晦日に松山からフェリーで広島…

第216話 1993年一畑:激動の正月輸送(その3)

1年前の訪問時、デハニ52はかなり疲弊した様子で平田市(現雲州平田)の車庫に居ました。 塗装は褪せて、外板に錆も浮いていました。デハニ53の方も運用されていましたが、こちらも色褪せており、その時受けた印象では廃車が近いのではなかろうかと言った感…

第215話 1993年一畑:激動の正月輸送(その2)

この年の正月も、山陰では珍しく天気が良く、期待通りの撮影が出来ました。 1.デハ83+クハ183+デハ62 (高浜~遥堪:1993年1月) 朝から元西武の3連ばかりで、なかなかお目当ての列車が登場しません。この年は正月ダイヤの内容が昨年から変わったようでした。 …

第214話 1993年一畑:激動の正月輸送

一畑電鉄は第41~45話で、1992年の正月輸送の状況を報告しましたが、今回はその翌年である1993年の正月輸送の話題です。 2年連続の正月訪問でしたが、やはりお目当ては赤電のデハニ50形や70系4連の特急列車の撮影でした。 1.デハ82+クハ182 (園~布崎:19…

第213話 1991年野上:自爆の設備投資(その5)

1991年時点、野上電鉄は日中45分間隔の運転でした。このため、日中は2列車運用となり、普段は単行運転なので2両で十分です。よって残りの在籍車11両は車庫で昼寝です。 1.デ11、デ13 (重根:1991年9月) 日中の2列車は重根で列車交換がありました。 重根…

第212話 1991年野上:自爆の設備投資(その4)

この日は初めて野上電鉄のまともな走行撮影を行いましたが、どこで撮影すればよいのか十分に把握していませんでした。とりあえず動木(とどろき)あたりの貴志川の渓谷か、重根(しこね)付近の田園地帯といったところです。 1.デ13 (紀伊野上~動木:199…

第211話 1991年野上:自爆の設備投資(その3)

この日は水間鉄道からやって来た元南海1201形のモハ500形に驚きました。 そして、この時は本当に阪神・阪急の残党はもう見納めになるだろうと思ったので、車庫内の撮影を済ませ、気合を入れて本線撮影に向かいました。 1.モハ23+クハ101+モハ27 (日方:1…

第210話 1991年野上:自爆の設備投資(その2)

続いては、1年後1991年9月の野上電鉄ですが、行ってビックリ、とんでもない車両がいました。 1.元水間鉄道モハ509 (日方:1991年9月) この車両はまぎれもなく元南海モハ1201形です。しかしこの塗装は水間電鉄のモハ500形でした。どうしてこんなところに…

第209話 1990年野上:自爆の設備投資

今回は4年ぶりに訪問した、1990年の野上電鉄の話題です。 (4年前の野上電鉄の様子は、第49,50話をご覧下さい。) この時はその後の様子を確認するために、ちょっとだけ日方の車庫を覗いただけでした。1990年頃、世はバブル絶頂期で、野上電鉄も補助金を利用…

第208話 1991年南海(貴志川):南海の離島(その4)

今回は、1991年時点の貴志川線に在籍した1201形について少々触れます。 1.モハ1203+モハ1217、モハ1218+モハ1213 (伊太祁曽:1991年12月) 貴志川線の1201形は比較的初期車が集結していました。特にモハ1201~1204は1934年製の1次車とも言える車両です。…

第207話 1991年南海(貴志川):南海の離島(その3)

本来私は、大手私鉄の電車には興味がありませんでした。しかし1990年代になるとローカル私鉄も大手の中古カルダン車を導入する様になり、そもそもの吊掛車自体が絶滅危機に瀕する状況だったので、大手の吊掛車に目を向けざるを得ませんでした。 当時大手私鉄…

第206話 1990-91年南海(貴志川):南海の離島(その2)

南海1201形は600V車だったので、1973年の本線昇圧時に貴志川線へ転属となった10両以外は一斉に廃車されましたが、京福電鉄福井支社や水間鉄道に28両が譲渡されました。しかし、京福電鉄福井支社に転じた16両は1985年までに、水間鉄道に転じた12両は1990年に…

第205話 1990年南海(貴志川):南海の離島

かつて南海電鉄には本線につながらない離島路線が存在しました。 それが南海電鉄貴志川線です。この路線はもともと山東軽便鉄道として大正時代に開業したもので、その後紆余曲折の経緯を経て南海電鉄の一員となりましたが、南海の本線とは接続しないため、南…

第204話 1988年銚子:ぬれ煎餅じゃなく鉄道が本業?の頃(その4)

この日はデハ501の走行写真が撮れたので収穫ありでしたが、デハ501が入庫すると、デハ702とデハ801の2両運用に落ち着きました。 1.デハ702 (君ヶ浜~犬吠:1988年10月) 午後になると観光客も減り、トロッコ列車も走らなくなりました。天気は申し分ありま…

第203話 1988年銚子:ぬれ煎餅じゃなく鉄道が本業?の頃(その3)

銚子電鉄は銚子の市内電車ですが、犬吠崎への観光客輸送も担っています。 1988年10月の銚子電鉄訪問は、休日だったのでトロッコ列車が運用されていました。 1.デハ501+ユ101 (君ヶ浜~海鹿島:1988年10月) トロッコ列車はどうでも良いのですが、デハ501…