ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第411話 1988年岩手開発:これぞ鉱石輸送の原点(その4)

今回は長岩鉱山の石灰石積込み作業の様子です。 長岩鉱山は結構大規模な鉱山です。石灰石の埋蔵量はまだまだたっぷりあるようで、そろそろ新しい機関車の話しもチラホラ・・・。最近はやりのベルトコンベアにならないことを祈るばかりです。 1.DD5651牽引…

第410話 1988年岩手開発:これぞ鉱石輸送の原点(その3)

2日目の午後は、日頃市~岩手石橋間で旅客車と貨物列車の撮影を行うため、日頃市から岩手石橋に向けて歩きました。 日頃市~岩手石橋間は高低差を緩和するため、鉄道ではカーブとスイッチバックで、3km程の道程になりますが、道路は短絡しているのでそれほど…

第409話 1988年岩手開発:これぞ鉱石輸送の原点(その2)

岩手開発鉄道は1950年に盛~日頃市間が開業しましたが、その頃は石灰石輸送もなく、何のために開通したのかよくわかりません。 そして開業の5年目には倒産の危機に直面しますが、その頃、救世主となる小野田セメントの製品輸送に活路を見出し、赤崎~盛間の…

第408話 1988年岩手開発:これぞ鉱石輸送の原点

1988年8月に訪問した岩手開発鉄道の、旅客列車の話題を第251話~第255話でお伝えしましたが、今回はその時の貨物列車の話題です。貨物と言っても、岩手開発鉄道は一般の貨物輸送は行っておらず、終点の白岩鉱山で産出される石灰石を赤崎にあるセメント工場ま…

第407話 1988年箱根登山:入生田の主『ム』を見に行く

今回は1988年10月に、伊豆箱根鉄道大雄山線の旧型車を見に行ったついでに立ち寄った箱根登山鉄道の話題です。 箱根登山鉄道といえば、昨年の台風19号で甚大な被害に遭い、9ヵ月もの運休と被災復旧の御尽力により、昨日ようやく運行再開を果たしたばかりです…

第406話 1990年下津井:脱皮できなかった末路(その5)

今回は現役時代の下津井電鉄の最終回です。 最後は新車のメリーベル号の話題ですが、この電車の導入には参りました。瀬戸大橋開通に合わせて観光鉄道に脱皮すべく導入されたのがこの車両ですが、モロ遊園地のおとぎ電車です。アルナ工機製と言うことで、由緒…

第405話 1990年下津井:脱皮できなかった末路(その4)

結局この日は、歩きながら撮影を続けて、鷲羽山方面へ逆戻りです。まあ、全線歩いても6.5kmくらいの道のりなので、たいしたことはありません。 1.クハ24+モハ103 (下津井~東下津井:1990年11月) 大ループを行く2連です。この電車をコオロギ電車と呼んだ…

第404話 1990年下津井:脱皮できなかった末路(その3)

この日は天気も良かったので、鷲羽山から下津井へブラブラ歩きながら撮影をしました。 1.モハ1001 (下津井~東下津井:1990年11月) ここは毎度お馴染みの大ループです。朝からモハ1001ばかり撮影しているので少々飽きてきました。そしてモハ1001は相変わ…

第403話 1990年下津井:脱皮できなかった末路(その2)

今回は、廃止を1ヵ月後に控えた下津井電鉄の様子です。 この日は前日に琴電を訪問し、高松から朝一で移動してきましたが、高松から児島まではマリンライナーであっという間でした。 1.モハ1001 (児島:1990年11月) 下津井電鉄の児島駅は、JR児島駅から…

第402話 1990年下津井:脱皮できなかった末路

下津井電鉄は1990年12月末に廃止されました。もう30年も経ちますが、つい最近のように思えます。廃止された以降も車両は下津井構内に保管されていましが、2017年にクハ24が系列のホテルに引き取られホテルの施設に活用されているそうですが、残された相棒の…

第401話 番外編:趣味は別腹!あの頃を顧みる (その2)

走行装置の目途がついたので、次は車体の模型化です。 車体の留意点は、どこまで忠実にそれらしく表現するかです。当時はスケールモデルにこだわっていたので、ディテールを甘くするわけにはいきません。 イメージを何枚も描きました。 そして、それまでの車…

第400話 番外編:趣味は別腹!あの頃を顧みる

当ブログも第400話となりました。マンネリ化してきましたが、過去の記憶を辿りながら、坦々と報告することも使命と思い、今後もネタが尽きるか、私がくたばるまで続けて行きたいと思います。 ところで、このブログは私が接してきたローカル私鉄を回顧するも…

第399話 1988年江ノ島:ぶらり鎌倉

1988年11月のある日、天気が良かったので1年半ぶりに江ノ電を見に行きました。 のんびり鎌倉あたりをブラブラしようかと思っていたら、とんでもない混雑で帰ろうかと思うくらいでした。江ノ電にいたっては、いきなり鎌倉駅の入場制限で長蛇の列!!皆さんど…

第398話 1986年上田交通:丸窓と川造と青ガエル(その4)

そして、ついに青ガエルの登場です。 これを青ガエルと言って良いものか?擬態したつもりでしょうが、素性は明らかです。 1.デハ5001+クハ5051 (下之郷:1986年8月) 私にとっては興味のない車両ですが、仕方なく撮影です。 この擬態青ガエルは、導入時は…

第397話 1986年上田交通:丸窓と川造と青ガエル(その3)

雨がかなり降ってきました。 とっとと帰りたい心境ですが、ここは辛抱して小降りになるのを待ちます。 1.モハ5271、モハ5251 (中塩田:1986年8月) 雨のなか、「川造」と「丸窓」が列車交換です。この2両は同じ歳です。露出が非常に厳しい撮影でしたが、…

第396話 1986年上田交通:丸窓と川造と青ガエル(その2)

せっかくの「川造デー」でしたが、雨なのでイマイチです。 川造タイプの車両は、結構各地にいましたが、この頃にはかなり減ってしまいました。琴電、伊予、弘南、津軽そして上田。しかも電動車は上田のモハ5271だけです。 1.モハ5271 (下之郷~中塩田:19…

第395話 1986年上田交通:丸窓と川造と青ガエル

1986年の8月は、甲信地方のローカル私鉄早回りを行いました。富士急行、松本電鉄を訪問し、今回は最後に訪問した上田交通別所線の話題です。 この年、上田交通別所線はもうすぐ昇圧され、貴重な旧型車両が淘汰されることから、長野電鉄には寄らずに別所線を…

第394話 1988年新潟臨海(東新潟港):その先の臨港線(その2)

国鉄の貨物合理化以降、国内の臨港線は相当整理されたと思いますが、1988年当時は新潟市内の臨港線がまだ辛うじて存続していました。 この東新潟港線の東新潟港駅の先には、昭和シェル石油の製油所、臨港海陸運送の倉庫などがありました。その他にも、かつて…