ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第535話 1993-94年広島:バブル期の強烈な広告電車(その3)

続いて、元大阪市電の広告電車です。 元大阪市電の広告電車は結構強烈でした。もっとも、スポンサーさんは電車を気にして広告を出しているわけではないので、仕方ありません。 1.905 (福島町~西観音町:1993年7月) この電車は、当時出始めた携帯電話の…

第534話 1993-94年広島:バブル期の強烈な広告電車(その2)

バブル期の全面広告車には元神戸市電の1100形、1150形が多く使用されていましたが、その他に広電オリジナルの500形や、元大阪市電の900形、750形も使用されていました。スポンサーが車両を指定できたのかどうかわかりませんが、車両のスタイルと、カラーリン…

第533話 1993-94年広島:バブル期の強烈な広告電車

今回はローカル線ネタではありませんが、ご了承願います。 私事ですが、1993年~1994年は仕事の関係で11年ぶりとなる広島に居座ることになりました。当時、私が勤めていた会社は、それまで広島とはあまり接点がなかったためか、広島と言うと「仁義なき戦い」…

第532話 1992年近鉄(養老):名古屋特急の養老院(その4)

美濃高田に続いて、再び近鉄養老線の走行撮影です。 ところが、撮影地など全く調べもせずにやって来たので、どこへ行けばよいのかさっぱり分からず、車窓から判断して、新緑が印象的だった美濃津屋で下車しました。 1.ク541+モ441 (駒野~美濃津屋:1992年5…

第531話 1992年近鉄(養老):名古屋特急の養老院(その3)

お隣の名鉄揖斐線が、名鉄電車の老人ホームならば、こちらの近鉄養老線は近鉄特急の養老院と言ったところでしょうか。 ところが、この元6421系、6431系以降の近鉄特急は一般車に改造されることなく廃車時点で解体となりました。やはり、これ以降の特急車は基…

第530話 1992年近鉄(養老):名古屋特急の養老院(その2)

この日は朝から養老線の撮影です。 お隣の近鉄北勢線も気になるところですが、こちらも間もなく車両の置き換えなので放っておくわけには行きません。 1.モ422+ク572 (烏江~美濃高田:1992年5月) 養老線は路線長が57.6kmもある長大ローカル線ですが、それ…

第529話 1992年近鉄(養老):名古屋特急の養老院

1990年代前半は中京地域のローカル私鉄を求めて、名鉄揖斐・谷汲線や近鉄北勢線巡りをしていましたが、この両線はそれほど離れた場所ではなく、頑張れば1日で回ることも可能でした。そしてある日、揖斐から桑名まで近鉄の養老線の存在に気づき、これは願って…

第528話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その8)

この年は仕事が忙しく、気が付けば8月になっていました。 あれから半年ぶりの常総線を見に行きました。 1.キハ3516 (水海道:1989年8月) 水海道機関区では、間もなくデビューするキハ3516が最後の仕上げ段階でした。 この頃になると、なぜか車号と改造順…

第527話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その7)

そして、気になる旧型車のその後を確認するため、新機関区の予定地に出向きました。 さすがに、前回からまだ1ヵ月しか経っていないのでなんら変化はありません。しかし、こんな廃車体を見に何度も出向く人が私の他に誰かいたのか?我ながらあきれてしまいま…

第526話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その6)

1989年2月、時代は平成となりました。常総線の旧型車のその後がどうしても気になり、からっ風の吹く水海道に向かいました。 まずは、水海道機関区の様子です。 1.水海道機関区 (水海道:1989年2月) 前回訪問から1ヵ月しか経っていませんので、それほど変…

第525話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その5)

とうとう元祖関東流改造車も、この地で終焉です。 優美な卵型流線形だった元国鉄機械式気動車キハ42000系の成れの果ても、昭和と共に過去帳入りです。大変貴重な車両でしたが、このスタイルでは誰も引き取ってくれません。 1.キハ614+キハ613 (小絹~水海…

第524話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その4)

廃車群の一番水海道寄りに留置されていたのは、キハ703でした。 そして、その隣は長年のコンビだったキハ704ですが、どういうわけか普段は見ることができなかった顔同士が向き合って留置されていました。 1.キハ703 (水海道~小絹:1989年1月) 一番端の…

第523話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その3)

それでは、哀れな廃車達を回想したいと思います。 1.キハ754 (小絹~水海道:1989年1月) キハ754は言わずもがなの元小田急キハ5100形でした。新宿から御殿場線に直通する気動車版ロマンスカーと言う輝かしい前歴の持ち主でしたが、御殿場線が電化された…

第522話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その2)

1989年1月、時代は平成となり、とうとう水海道の構内から旧型気動車の姿がなくなりました。まさに昭和の終焉と同時に消えていった感じでした。 1.キハ755 (水海道:1989年1月) 水海道の車庫裏には、解体途上のキハ755がいました。この車両は旧型ではあり…

第521話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔

関東鉄道常総線には、1988年から旧型車の置き換えとして、元国鉄キハ35系が大量に乱入してきました。その最初の頃の様子は、第451話~第453話でお伝えしましたが、1989年になると、いよいよ旧型車の終焉となりました。今回は、その終焉の結末をお伝えします…

第520話 1979年井笠、西大寺:兵どもが夢の跡(その2)

井笠鉄道が廃止されてから8年間も放置されていた鬮場車庫は衝撃的でした。 1979年の鬮場訪問では、じっくりと車両を調査することが出来ず、改めて再訪問するつもりでしたが、その翌年の鬮場車庫放火事件で再訪問は叶わぬ夢になってしまいました。 1.ホジ9 …