ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第587話 1992年富山地鉄:テレビカー参上(その4)

この日は立山連峰は曇っていましたが、平野部は良く晴れて日没まで撮影できました。 夕方頃になり、足に痛みを感じました。そう言えば、この日は午前中に立山砂防の樺平まで往復歩いたことをすっかり忘れていました。靴を脱いで見たら足の裏にマメが出来てい…

第586話 1992年富山地鉄:テレビカー参上(その3)

8月の富山地鉄は、ちょうど観光シーズンであるため、日中もJRからの乗り入れや臨時列車が走り、大変賑やかでしたが、夕方になると今度は帰宅ラッシュの運用となり、これまた3連や4連が走り賑やかでした。 1.モハ10031+モハ10032 (越中三郷~越中舟…

第585話 1992年富山地鉄:テレビカー参上(その2)

富山地鉄の列車撮影は列車を主体に撮るなら、越中荏原~越中三郷~越中舟橋あたりがお薦めです。この区間は立山線と黒部線の両方の列車が往来するので列車本数が多く、田園地帯なので障害物もなく、午後は立山連峰を背景に順光で撮影できます。 1.モハ1471…

第584話 1992年富山地鉄:テレビカー参上!

富山地鉄はどうしても立山砂防とセット訪問になってしまいました。 この日も朝から立山砂防を訪問し、樺平まで往復歩いたので、いい加減疲れ切っていましたが、せっかく富山まで来たのだからと言う貧乏根性で、日没までたっぷり富山地鉄の撮影を堪能しました…

第583話 1991年遠州:これが見たかった!!

ローカル線と言ってもピンキリです。比較的堅調に運用を継続していた路線も結構ありますが、その様な路線で共通して言えることは車両が面白くないことです。 例えば、羽振りが良かった頃の自社発注車で態勢を固めたケースや、1980年代になると、車両や設備の…

第582話 1991年叡山:他力本願起死回生!!(その2)

バブル期の叡山電鉄は、観光ブームに乗って一時の臥薪嘗胆が嘘のような繁盛ぶりでしたが、そうなると輸送力がネックです。横須賀線VS江ノ電ほどではありませんが、大阪方面からやって来る京阪特急から吐き出される観光客が2連の小型電車に乗り切れるわけが…

第581話 1991年叡山:他力本願起死回生!!

私のローカル線巡りは、なくなりそうな路線にどうしても偏っていました。 ところが、健全な路線はそのうち見に行こうと油断していたら、いつの間にか古い車両が一掃されてしまう路線が出始めました。例えば、福島交通、水間鉄道など。 そうなる直前だったの…

第580話 1993年野上:あきらめムード(その5)

今回は1993年7月の野上電鉄の話題です。 7月という非常に中途半端な時期ですが、ちょうど広島出張中の休暇を利用して訪問した時の様子です。野上電鉄はもう最後の年になると思うので、本当は5月頃の田植えの時期にも訪問したかったのですが、それは無理でし…

第579話 1993年野上:あきらめムード(その4)

野上電鉄は廃止を表明する直前まで設備投資を続けていました。線路脇にはコンクリート製の架線柱が搬入されていましたが、廃止の表明後はそのまま手つかず状態が続いていました。見た目にも必要以上の保守はやっていない様な感じがしました。車両は汚れ、塗…

第578話 1993年野上:あきらめムード(その3)

この時点で、野上電鉄の廃止日程は未定のままでした。それまでにも幾度となく廃止が延期されて来た経緯がありました。この時もそうなのか?そんな淡い期待もありましたが、この時は明らかに様子が違いました。 1.モハ25+モハ24 (重根~幡川:1993年4月) …

第577話 1993年野上:あきらめムード(その2)

廃止を表明した野上電鉄ですが、朝のラッシュ時には結構な頻度で列車が走っていました。よって、撮影場所を変えずに、しばらく重根~幡川に居座りました。 1.クハ104+モハ31 (重根~幡川:1993年4月) 再びクハ104の登場ですが、この時奇跡的に晴れました…

第576話 1993年野上:あきらめムード

1992年に国からの欠損補助がなくなると、野上電鉄の廃止が決定的になりました。その段階では、1993年3月末に廃止が表明されましたが、地元の反対や、代替輸送の確保が不十分であったことから、廃止が延期となりました。しかし、野上電鉄は廃止を機に廃業する…

第575話 1989年弘南(大鰐・弘南):ステンレスカー降臨(その5)

弘南鉄道の大鰐線もとうとう旧型車の終焉と思われました。 しかし、この年にデハ6000形の2連がもう1本増備されて、クハニ1271、モハ105、モハ108が廃車となりますが、モハ1122+クハ1216、モハ3403、モハ3404、クハ1266.、クハ1267は残りました。 1.クハニ1…

第574話 1989年弘南(大鰐):ステンレスカー降臨(その4)

この日はGWの最中なので、本来なら弘前城の花見客で賑わうはずですが、雨なので大鰐線は閑散としていました。 1.デハ6006他 (大鰐:1989年5月) 大鰐には、先程車庫にいた デハ6006+デハ6005が来ていました。 2.デハ6006+デハ6005 (大鰐:1989年5月…

第573話 1989年弘南(大鰐):ステンレスカー降臨(その3)

この日は雨でしたが、走行写真を撮るため津軽大沢~石川間に向かいました。 てっきりステンレスカーしか走っていないと思っていましたが、意外にも旧型車が走っていました。 1.モハ3404+クハニ1271 (津軽大沢~石川:1989年5月) 本線を走る旧型車の正体…

第572話 1989年弘南(大鰐):ステンレスカー降臨(その2)

1980年代後半になると大手私鉄がカルダン車を放出するようになりましたが、とうとう東急7000系が地方に出現する時代になりました。東急7000系は18m級のステンレスカーなので、地方私鉄にとっては、ちょうど手頃な車両だったようです。 1.キ105、デハ7040+…

第571話 1989年弘南(大鰐):ステンレスカー降臨

1988年10月に、弘南鉄道大鰐線には待望のステンレスカーが転入してきました。 これにより、旧型車が淘汰されましたが、幸い一挙に淘汰されたわけではなく、一部の旧型車は残っていたので、1989年のGWに様子を伺いに行きました。 今回は、その時の話題です…

第570話 1989年鹿島:忍び寄るNDC(その6)

この年の6月に、鹿島鉄道にもとうとう新車が導入されます。 関東鉄道常総線の様に一斉置き換えではないので、多少は気楽でしたが、とりあえずは古い車両の撮影です。 1.キハ601 (石岡:1989年4月) キハ601は、関東鉄道常総線では全滅したキハ610形の同輩…