ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第813話 1988年新日鉄釜石:「奥の細道」の奥

1988年の盆休みに岩手開発鉄道に出向きました。 その時の様子は、第251話~第255話でお伝えした通り、当時の岩手開発鉄道はまだ旅客営業も行っていましたが、1日にたった5往復しか走っておらず、その5往復の列車撮影のためだけに、わざわざ遠い三陸まで行く…

第812話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い(その3)

初代ズームカーの撮影は、いつも紀伊清水付近でした。その頃私は泉北に住んでいたので、わざわざそんな遠くまで行かなくても、狭山付近でいくらでも撮影できる場所はありましたが、どうも複線区間は架線柱が邪魔で、片持ち架線柱のある橋本以遠はスッキリし…

第811話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い(その2)

前回から突然南海電車の初代ズームカーの話題になってしまいましたが、私にとって南海電車は本当に縁のない電車でした。しかも関西の大手私鉄では非常に地味な存在で、他社が話題性ある新車を登場させるなか、どうも土俵に乗っかれない感じでした。 そのイメ…

第810話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い

今回はローカル線とは全く無関係な話題です。正直パスしようか、それとも番外編にまわそうか悩みましたが、そろそろ古い車両のネタがなくなって来たので、この様な初期のカルダン車の話題も上げることにしました。ご了承願います。そんなわけで、今回は関西…

第809話 1992年JR(鶴見):工場地帯の幻想(その2)

今回は1992年10月の鶴見線モハ12形の様子をお伝えします。この10月には2回鶴見線に出向きました。いずれも午後からなのでクモハ12形の撮影はほんの少しだけでしたが、これが鶴見線でクモハ12形を撮影した最後となりました。 1.クモハ12053 (浅野:1992年1…

第808話 1991年JR(鶴見):工場地帯の幻想

古い電車を求めて、あちこち出歩いていると、つい近場のことを忘れてしまいがちですが、久々に禁断の路線バスに乗り、鶴見線のクモハ12形に会いに行きました。 1.クモハ12053 (武蔵白石~大川:1991年12月) この日は鶴見線の夕景を狙って、15時頃から安…

第807話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その5)

東京に住んでいると、なかなか高松へ出向くのは大変です。交通費も掛かりますし、GW、盆、年末年始くらいしかまとまった休みも取れないので、どうしても同じような時期に偏ってしまいます。しかし、仕事の恩恵と言うべきか、前述の通り、この年は普段では出…

第806話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その4)

この頃は仕事の関係で、広島でホテル住まいをしていました。よって、休日は広島を脱出して西日本をフラフラ彷徨していました。そして、気が付けばいつもここに来ていました。 1.315+30形2連 (西前田~水田:1994年7月) さて、志度線を諦めて長尾線に来た…

第805話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その3)

琴電の長尾線と志度線の分離は、瓦町の駅ビル化に伴うものでした。どんな駅になるのかわかりませんでしたが、駅ビルと言うことは、もう線路を横断して乗り換えるような古典的な駅ではなさそうです。と、言うことは、もう露天で列車の撮影もできなくなるのか…

第804話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その2)

ところで、今回の琴電訪問では大きな変化がありました。 それは瓦町折返しだった長尾線の列車が高松築港まで直通するなど、運行形態が変わっていました。これは、瓦町駅の改良工事が始まったことによるもので、この訪問の2週間前から実施されたばかりでした…

第803話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近

第766話~第768話では、琴電琴平線の吊掛車を追って、ラッシュ時の様子をお伝えしましたが、今回はその続きで、その日の夕方の長尾線の様子をお伝えします。 この日は土曜日で仕事は休みでしたが、出張中の休みだったため、普段着を持ち合わせておらず、午前…

第802話 1993年新潟臨海(太郎代):まだ生きていた頃

第393話、第394話では、新潟臨海鉄道のタイトルで1988年当時の東新潟港にあった臨港線の様子をお伝えしましたが、今回は新潟東港にあった本家の太郎代線をお伝えします。こちらの本家は、白新線黒山から新潟東港の太郎代に至る全長5.4kmで、1970年開業の新し…

第801話 番外編:国産LRV黎明期のよもやま話(その2)

今回は、国産初のLRVとなった熊本市交9700形の仕様について、それまでの日本製の電車にはない発想をいくつか顧みたいと思います。少し硬い話しになりますが、お付き合い願います。 まず私が驚いたのは、この電車には、いわゆる空制品と言うものがありません…

第800話 番外編:国産LRV黎明期のよもやま話

「光陰矢の如し」とは言いますが、日が経つのは非常に早く、もう第800話です。 現在当ブログは1990年代中盤あたりのローカル線の様子をお伝えしていますが、そろそろ古い車両が減ってきました。すでに新しい車両も含めて何とか持ちこたえていますが、この先…

第799話 1991年越後交通(長岡):営業していました

1991年5月、新潟交通を訪問したついでに、越後交通長岡線はどうなっているか、のぞきに行きました。 以前にもお伝えしましたが、新潟交通の燕と越後交通長岡線の西長岡は、それほど離れておらず、高速バスを使えば以外にも便利であることを知っていたので、…

第798話 1990年別府:面影を求めて(その3)

この日は、別府鉄道以外にも元高砂線の沿線も散策しましたが、締めは播磨郷土資料館に保存された車両の見学です。 1.DC302(保存車)+ハフ5(保存車) (播磨郷土資料館:1990年2月) しかし、播磨郷土資料館の場所がわからず、山陽電鉄別府駅から適当に歩…

第797話 1990年別府:面影を求めて(その2)

さて、ここから別府鉄道ネタに入ります。 当時、別府鉄道の野口線跡は既に遊歩道に整備されていました。もう線路敷の面影もなく、歩いていても面白くも何とも感じませんでしたが、沿線にわずかな保存車両が点在していました。 1.キハ101(保存車) (別府…