ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第111話 1987年新潟交通 ネガスキャン VS プリントスキャン

さて、今回は以前にも投稿した写真を再びご覧頂きたいと思います。

1987年頃の新潟交通の写真を連載してきましたが、どうもその頃のネガは変色が顕著で、このブログでも適宜プリントからのスキャン画像に差し替えていますが、ネガに劣化がない場合、ネガのスキャン画像とプリントのスキャン画像のどちらが良いのか比較してみました。

今回はネガからスキャンした画像と同じ画像を、六ツ切サイズのプリントからスキャンしたものと比較です。六ツ切サイズはほぼA4程の大きさで、プリント代は結構しますが、六ツ切くらいの大きさになるとかなり鮮明にスキャンできます。

 

1-1.秋空とモハ24 (燕~灰方:1987年11月):ネガスキャン

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この写真は第1話でご紹介したネガスキャンの画像です。ネガスキャンは青空に深みがあり、いかにも秋の空という感じがしますが、スキャナーの特性なのか、どうしても青空に粒子が目立ちます。ちなみに私が使用したスキャナーはニコンのCOOLSCAN Ⅴです。この粒子を消すソフトがあるそうですが、そこまでは手が出ませんでした。

 

1-2.秋空とモハ24 (燕~灰方:1987年11月):プリントスキャン

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こちらは六ツ切サイズのプリントをスキャンした画像です。このプリントは焼き色が淡いためか、 ネガスキャンの画像とは全く違った趣きで、晩秋というより春の感じです。この画像はオフィス用コピー機の高画質機能でスキャンしたものです。ネガスキャナーと違い、さほど粒子は目立ちませんが、解像度が多少甘い様です。

 

2-1.朝の3連 (燕~灰方:1987年11月):ネガスキャン

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この写真は、第2話でご紹介したネガスキャンの画像です。ちょうど朝日が射し始めたところに列車が来ました。晩秋かつ朝の臨場感を出すため、スキャナー機能で多少コントラストを強調して、実際のイメージを再現してみました。

 

2-2.朝の3連 (燕~灰方:1987年11月):プリントスキャン

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こちらはプリントスキャンの画像です。早朝の朝日を浴びた写真なのですが、明る目にプリントされたため、朝の臨場感はありません。しかしその分落ち着いた雰囲気となりました。

 

3-1.古豪モハ16 (燕~灰方:1987年11月)ネガスキャン

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この写真は第1話でご紹介したネガスキャンの画像です。少々ネガの劣化が画像に表れています。劣化の影響で空が黄色っぽくなったので、スキャナーの色調補正で全体的に明るめに操作して、空の黄色味を目立たなくしてみました。

 

3-2.古豪モハ16 (燕~灰方:1987年11月)プリントスキャン

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 こちらはプリントスキャンで初公開の画像です。第1話では連写した横位置の写真を投稿しました。横位置の画像に比べてこのプリントは少し焼き色が濃い目です。

実はこの写真はネガが劣化しており、ネガスキャンの画像はかなり無理があったので、投稿をあきらめていましたが、アルバムに入っていた20年前の六ツ切サイズのプリントからスキャンした結果この様な画像になりました。

改めて、ネガとプリントのスキャン画像を比較して分かったことは、プリントの焼き色具合でずいぶん写真の雰囲気が変わるということです。どちらが良いのか永遠のテーマですが、今となっては10年も掛けて完遂したネガスキャンに軍配を上げたいところです。