ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第128話 1985年上田交通 夏の塩田平に丸窓を求めて(その3)

今日から時代は「令和」となりましたが、今日も坦々と昭和晩年のブログを発信します。

今回も1985年夏の上田交通です。朝のラッシュ後に別所温泉に行ってみると、引き上げ線にクハ252が留置されていました。

 

1.クハ252の連妻 (別所温泉:1985年9月)

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 クハ252はここで昼寝です。まだ暑いので窓が開いています。

 

2.モハ5372 (別所温泉:1985年9月)

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  先ほどまでクハ252を連結していたモハ5372は、ラッシュが終わるとクハ252を開放して単行運用となりました。別所温泉にクハを置いて行くのは、夕方に別所温泉から帰る乗客のための様です。

 

3.モハ5372,クハ252 (別所温泉:1985年9月)

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 モハ5372はクハ252を置いて上田に戻って行きました。この引き上げ線は少し勾配がついており、連結時は手歯止めを外すと車両は自重で動き始め、絶妙な速度で別所温泉のホームに止まっている電車に連結されました。

 

4.モハ5371 (上田原:1985年9月)

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 この日、モハ5731は上田原でお休みでした。

 

5.モハ5253 (上田:1985年9月)

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 上田駅に停車中のモハ5253です。丸窓はいつも走行写真ばかり撮っていましたが、形式写真は撮る機会がありませんでした。上田原の車庫は狭くてなかなか形式写真が撮り辛いですが、上田駅は落ち着いて撮影が出来ました。

 

6.モハ5251車内 (上田原:1985年9月)

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 モハ5251の車内です。この車両は座席が青色のモケットでした。

 

7.廃車留置のクハ273+サハ41+サハ62 (上田:1985年9月)

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 上田駅の構内には廃車となったクハやサハが留置されていました。写真のクハ273(注1)は元相模鉄道の車両で、1960年に上田に来ましたが、元は東急東横線の前身である東横電鉄が急行運用に導入した流線形気動車の成れの果てで、第86話で紹介した日立電鉄のクハ2501,2502とは兄弟車です。

(注1)クハ273の車歴

・上田クハ273←相模クハ2505←相模クハ1111←神中キハ3Ⅱ←東横キハ3:1936年川崎車輌

 

この後、北陸に向けて上田をあとにしましたが、その後上田交通には1986年に“丸窓”の最後の活躍を撮影のため3回も訪問しました。