大変ばち当たりな話ですが、一時期毎年のように谷汲線を訪問しましたが、肝心の谷汲山華厳寺には一度も参拝したことがありません。いったいどんなところなのか?
この日も谷汲駅まで歩き、モ510形を撮影したらとっとと撤収です。
1.モ514+モ513 (谷汲~結城:1989年1月)
この写真は谷汲駅の少し手前の林の中からモ510形が出てきたところです。これで谷汲線での撮影を終えて、このモ510形の折返しに乗車し、次の撮影場所に移動です。
2.ク2325+モ754 (尻毛~旦ノ島:1989年1月)
夕方になり陽も傾いてきたので、見通しの良い場所に移動です。見通しが良いと言えばここしかありません。それは尻毛駅近くの伊自良川橋梁です。
ところで、「尻毛」という駅名がなんともユニークで、その地名の由来が気になります。その昔、お尻の毛が異様に長い妖怪が住んでいたのか?。
最初は読み方がわからず、「シリゲ」とか「ケツゲ」とか言ってましたが、そんな読み方があるわけありません。ある時、揖斐線の車中で尻毛まで乗車券を購入する際に、意を決して「シリケまで1枚」と言ったところ、車掌さんに「シッケね」と正されて一挙に解決です。正しくは「シッケ」です。
3.ク2327+モ704 (尻毛~旦ノ島:1989年1月)
陽の向きもドンピシャでした。名鉄スカーレットが夕陽に映えます。
前面に当たる夕陽が反射しない様に、おもいっきり絞り込んでみましたが、ちょうど良い感じでした。
4.ク2327+モ704 (尻毛~旦ノ島:1989年1月)
目の覚めるようなスカーレットに、思わず連写してしまいました。前方にそびえるのは有名な金華山で、山頂の岐阜城も良く見えました。
5.モ514+モ513 (尻毛~旦ノ島:1989年1月)
さっき乗ったモ510形が岐阜市内から戻って来ました。乗客満載ですが、もう谷汲山華厳寺参拝ではなく、岐阜市内からの帰宅する人達です。これほど多くの乗客では新車のモ770形では乗せ切れないでしょう。モ510形の様な大柄で連結できる市内線直通車が欲しいところです。
6.モ751 (尻毛~旦ノ島:1989年1月)
最後はモ751の単行です。この撮影を終えてこの日は終了です。濃厚な一日でした。
当時は新車の導入が気になっていましたが、この路線の廃止など夢にも思いませんでした。しかし、これだけの輸送需要を抱えていたのに、いずれ名鉄が岐阜地区の軌道線及び揖斐・谷汲線から総撤退することになります。