ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第153話 1987年関東(常総) 気動車三昧

関東鉄道常総線は、第58~59話で1984年の訪問を御報告しましたが、その後は筑波や鹿島に気を取られてしまい、常総線はご無沙汰してしまいました。

しかし、大学の卒業を控えて、時間に余裕があるうちに関東鉄道の古い気動車の車両形式写真だけでも撮っておこうと、1987年の1月~3月にかけて、集中して水海道に通いました。

 

1.キハ703+キハ704 (水海道:1987年1月)

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在籍車両の状況説明は、第58~59話でほとんど終わっていますが、前回訪問からの大きな変化として、キハ0形の増備により、元小田急電車だったキクハ1形、キサハ65形が廃車されていました。幸いその他の雑多気動車は健在だったので、改めてまともなカメラで形式写真を撮影しました。

 

2.キハ703+キハ704 (水海道:1987年1月)

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 前回訪問時は車で直接訪問だったので、常総線に乗るのはなんとこれが初めてでした。取手から乗った最初の車両は、わけあって同じ顔を持つキハ703+キハ704のコンビでした。

 

3.キハ801、キハ703 (水海道:1987年1月)

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 2年ぶりの常総線は、1987年元日の訪問となりました。

水海道機関区の方々には、元日早々何事かと思われましたが、撮影許可を頂き、勝手知ったる機関区内を散策です。しかし初詣輸送がない常総線は、正月3ヶ日は休日ダイヤで増結もなく、ほとんどの車両が車庫内で正月休み。しかも例によってギュウギュウ詰めに留置されているので写真になりません。おまけに陽の向きが真正面に当たり、きれいな形式写真は昼過ぎ頃の入出庫車両に限定されました。

 

4.キハ703+キハ704 (水海道:1987年1月)

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何も気にせず、一番まともな形式写真が撮れたのは、水海道駅の1番線に停車中の列車でした。

さて、今回のシリーズは1月~3月までの間に撮影した画像を、車両形式ごとにまとめて報告します。

先ずは乗って来たキハ703+キハ704です。この2両は 同じ顔を持つ車両ですが、その生い立ちは全く別々です。キハ703は常総線生え抜き車両で、キハ704は元国鉄キハ42000系の成れの果てで、その証拠は車両の側面を見れば一目瞭然です。こういうチグハグなコンビが興味をそそりますが、車体広告が興ざめです。

 

5.キハ703 (水海道:1987年3月)

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この写真は後日に訪問した際のものです。キハ703はちょうど検査入場中で した。

 

6.キハ703 (水海道:1987年3月)

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 普段はキハ704とコンビを組むキハ703ですが、この日は珍しく連妻が撮れました。この連妻は片運化の際に施工されたもので、元は運転台がある反対側と同じ2枚窓の非貫通でしたが、片運化に際し、もともとの非貫通面はキハ704に移植されました。

ところで、相棒のキハ704がいません。この日は曇りだったので、逆光を気にせずにキハ704が撮影できたはずですが、どうも庫内に押し込まれていたようです。キハ704のきれいな写真がなかなか撮れません。