1987年1月、廃止を2カ月後に控えた筑波鉄道現役車両の話題です。
筑波鉄道も現役車両は自社(常総筑波)発注のキハ500形以外はすべて移籍車両で、鹿島同様に「寄せ集め気動車の楽園」でした。
廃車留置の車両は別として、現役車両は昭和30年代以降製造のトルコン車ばかりなので、車両の形態とも面白味に欠けますが、これほどの車両が揃っていながら廃止になってしまうとはもったいない話でした。
1.キハ503 (真鍋:1987年1月)
特にキハ500形は、当時関東鉄道の常総線にも2両が在籍しており、筑波の500形は廃止となったら常総線に間違いなく転籍するだろうと思っていましたが、実際は水海道まで持って行ったものの転籍せずに解体となりました。
2.キハ503+キハ504 (真鍋:1987年1月)
しかしながら、空気ばね台車を履くデラックス車の末路は非常にもったいない結果でした。常総線がダメでも、お隣の鹿島鉄道や茨城交通あたりが引き取ってくれなかったのか?本当に残念です。
3.キハ763、キハ505 (真鍋:1987年1月)
この日常的な光景も、まもなく見ることができなくなります。
4.キハ461、キハ503他 (真鍋:1987年1月)
既にキハ461は廃車となっていましたが、廃止後の動向が大変気になりました。
しかし、まさかこの車両が鉄道博物館入りするとは、誰も思ってもみなかったはずです。
5.キハ504+キハ503+キハ505 (土浦:1987年1月)
土浦駅では偶然500形の3連に遭遇しました。私にとって、最初で最後の500形3連の写真です。
6..キハ504+キハ503+キハ505 (土浦:1987年1月)
ホームから降りて撮影させてもらいました。
これが撮れそうでなかなか撮れなかった編成美です。可能であれば追い掛けて走行写真を撮りたかったですが、実はこの3連は折返しキハ504の入庫回送を兼ねたもので、次の真鍋駅(正式には信号所)までの3連でした。