ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第204話 1988年銚子:ぬれ煎餅じゃなく鉄道が本業?の頃(その4)

この日はデハ501の走行写真が撮れたので収穫ありでしたが、デハ501が入庫すると、デハ702とデハ801の2両運用に落ち着きました。

 

1.デハ702 (君ヶ浜~犬吠:1988年10月)

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午後になると観光客も減り、トロッコ列車も走らなくなりました。天気は申し分ありませんが、同じ車両ばかりで少々飽きてきました。

 

2.デハ702 (君ヶ浜~海鹿島:1988年10月)

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 銚子電鉄は現存するので、ここで撮影場所について補足します。障害物がなく車両を中心に撮影できるのは君ヶ浜~海鹿島間のキャベツ畑です。なおこの場所は日中外川寄りから陽があたるので、銚子寄りの前面は逆光となります。また、午前中は畑の下から見上げる方向、午後は畑の上から見下ろす方向の側面が順光となります。

 

3.デハ702 (海鹿~君ヶ浜:1988年10月)

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 この写真も同じ場所ですが、1両だと標準レンズで真横から撮影できましたが、現在は2連なのでちょっと厳しいかも知れません。前方には辛うじて太平洋が見えて、天気の良い日はご覧の通り、水平線がはっきり写ります。

 

4.デハ702 (君ヶ浜~海鹿島:1988年10月)

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 この場所は午後になるとこの向きが完全に順光となります。

 

5.デキ3 (仲ノ町:1988年10月)

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 夕方になり“お宝”のデキ3(注1)を撮影するため、仲ノ町の車庫を訪問しました。しかし、この車庫はとにかく狭く、陽の向きも良くありません。よって、まともに撮影できるか行ってみないと分かりません。この日デキ3は、なんとか撮影可能なスペースに出ていました。

このデキ3はあまりにも有名なので、説明するまでもありませんが、元宇部の沖の山炭鉱で使用されていたドイツ製の極小2軸凸型10t電気機関車です。銚子~仲ノ町間の貨物輸送用に1941年に日本鉄道自動車の仲介で宇部からやって来ました。

(注1)デキ3の車歴

・銚子デキ3←沖の山炭鉱:1922年ドイツ・アルゲマイネ製

 

6.デキ3 (仲ノ町:1988年10月)

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この日、 空振りだったのがデハ301です。デハ301は元鶴見臨港鉄道の買収国電で、珍しい新潟鐵工製の電車でしたが、検査入場のためか車庫の奥に留置されて写真も撮れない状況でした。その後、デハ301を撮影するため、銚子に複数回出向きましたがいずれも天気が悪く、まともな写真は撮れずじまいでした。