ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第216話 1993年一畑:激動の正月輸送(その3)

1年前の訪問時、デハニ52はかなり疲弊した様子で平田市(現雲州平田)の車庫に居ました。

塗装は褪せて、外板に錆も浮いていました。デハニ53の方も運用されていましたが、こちらも色褪せており、その時受けた印象では廃車が近いのではなかろうかと言った感じでした。

 

1.デハニ52+デハ22+クハ102 (浜山公園北口~遥堪:1993年1月)

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 ところが、この年のデハニ52は見違えるほど綺麗に復活しており、当分は安泰そうでした。しかし、再塗装時にあえて赤電塗装にしたことが、何となくやらせっぽい様にも思えました。

 

2.デハニ52+デハ22+クハ102 (遥堪~高浜:1993年1月)

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 この日は冬の山陰にしては天気が良く、赤電と白電のコントラストが見事でした。

この辺りは、いかにも神話に出て来そうな風景が広がっています。遥堪(ようかん)という、漢字も読みも難しい駅がありますが、出雲の神話とは関係ない様です。

 

3.クハ102+デハ22+デハニ52 (高浜~遥堪:1993年1月)

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この3連はなんだかイベント列車のように見えますが、平日のラッシュ時にいつも走っていました。ただし、普段は松江線のみの運用で大社線は走りません。

 

4.デハニ52+デハ22+クハ102 (浜山公園北口~遥堪:1993年1月)

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 こんな光景を見ていると、だんだん欲が出てきて、違った季節を見たくなりました。

違った季節となると、平日しかチャンスがありません。しかし、出雲は東京からはなかなか近寄り難い場所でした。そう簡単には叶いません。

 

5.デハニ52+デハ22+クハ102 (大寺~美談:1993年1月)

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 冬場は陽が短いのでのんびりしていられません。夕方になり、撮影場所を東に移動して大寺で旧型3連を狙いました。

 

6.デハニ52+デハ22+クハ102 (大寺:1993年1月)

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大寺駅は小さな待合室があるいかにもローカル線の無人駅です。周りは田圃に囲まれており、田植えの季節など良い写真が撮れそうな場所です。

この季節は夕方になると列車の正面に陽があたり、旧型3連は渋い写真になりました。

 

7.デハ23+クハ101+デハニ53 (平田市:1993年1月)

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デハニ53を含むもう1本の旧型3連は、この日は予備車として平田市の車庫で待機していました。