ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第255話 1988年岩手開発:旅客鉄道だった頃(その5)

2日目の午後は、昼の岩手石橋行を撮影するため、タクシーで日頃市近くまで先回りしました。当時のメモによるとタクシー代は1790円でしたが、岩手開発鉄道だと盛から日頃市までが100円、岩手石橋までが120円で破格の低料金でした。タクシー代は痛手ですが、少ない列車の撮影なので仕方ありません。

 

1.キハ202 (長安寺~日頃市:1988年8月)

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 しかし、この2日間は雨で同じ車両ばかりです。しかも車両は食パン顔。もういい加減飽きてしまいました。

 

2.キハ202 (岩手石橋~日頃市:1988年8月)

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 日頃市から貨物列車を撮影しながら岩手石橋まで歩きました。

この写真は勾配を登って来るキハ202を岩手石橋駅から撮影したものですが、この区間は平均勾配が25‰あり、この先の岩手石橋の手前にはスイッチバックが存在しました。

 

3.キハ202 (岩手石橋~日頃市:1988年8月)

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 日頃市~岩手石橋間の駅間距離は3.1kmですが、スイッチバックがあるため、道路を歩くとショートカットされるので、意外と近かったです。

 

4.キハ202 (岩手石橋:1988年8月)

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 列車は岩手石橋の手前でスイッチバックして岩手石橋に到着です。

 

5.キハ202 (岩手石橋:1988年8月)

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 この列車には珍しく乗客が数名乗っていましたが、皆さんマニアの様でした。

岩手石橋は石灰石の積込み設備があり、貨物列車の入換作業など見ていると飽きません。しかし、この折返し列車に乗らないと夕方まで戻れなくなってしまうので、この列車で皆さん共々お帰りです。

 

6.キハ202 (盛:1988年8月)

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 このキハ202は本当に味気ない車両でしたが、鉱山鉄道にはお似合いだったのかも知れません。

盛に到着したキハ202は早々に車庫に引き上げて行きました。この後は、また大船渡線に乗り帰路につきました。2日間雨に降られ、初日は貨物列車が走らず予定を大幅に変更する破目に遭いましたが、とりあえず岩手開発鉄道の旅客車を撮影できました。

一応、貨物列車の撮影も行いましたが、そちらは別途ご紹介します。