ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第257話 1986年三菱石炭:3軸ボギーの余韻(その2)

この日は、混合列車の走行写真を撮影するために遠路はるばるやって来ました。

しかし、旅客車は1日3往復だけしか走らず、次の列車が走る午後3時過ぎまでまだ2時間もありました。

 

1.DL-55No.3+スハニ6+オハ1+セキ・・、DL-55No.2+セキ・・(南大夕張:1986年8月)

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 まずは構内の車両撮影ですが、失敗だったのが陽の向きです。南大夕張構内の列車は全て西向きなので、午後は正面に陽が当たり、側面が綺麗に撮れません。

 

2.スハニ6+オハ1 (南大夕張:1986年8月)

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 お目当ての客車もいま一つです。手前の客車は3軸台車のスハニ6です。

スハニ6は、荷物室合造車なので、側面に荷物室用の扉があったり、それを塞いだ後があったり、長年の遍歴が伺える傷だらけの壮絶な車両です。

 

3.スハニ6 (南大夕張:1986年8月)

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 スハニ6の3軸台車です。見た目がスゴイ台車ですが、走るとジョイント音が愉快でした。この写真を見ていると、3軸ボーギーの余韻とでもいいましょうか、あの音が脳裏に蘇ります。

 

4.オハ1 (南大夕張:1986年8月)

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 オハ1は対照的にスマートな外観の客車ですが、これも床下のトラス棒がただ者ではないことを物語っています。

スハニ6もオハ1も冬季はストーブ列車になりますが、夏季はストーブを外して、座席を復旧しているので普通の客車に戻っていました。

 

5.遠幌駅のホーム (遠幌:1986年8月)

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さて、走行撮影ですが、時間があったので、ブラブラと遠幌まで歩いてしまいました。

遠幌は冬にも訪れた駅でした。冬は積雪で走行撮影を断念するほどでしたが、この時は一転して夏草が生い茂る原生花園のようでした。

 

6.DL-55No.3+スハニ6+オハ1+セキ・・ (遠幌~南大夕張:1986年8月)

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 ようやく待望の混合列車がやって来ました。少々演出して野花を入れてみましたが、運炭車が隠れてしまい逆効果でした。しかしこれが唯一の混合列車の写真になりました。