ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第263話 1990年大井川(井川):アプトが出来る前(その2)

1990年元旦の朝は晴天に恵まれ、川根長島から撮影ポイントまでひたすら歩きました。

歩いたのは結構立派な県道で、舗装も新しく、最近開通したばかりのようでしたが、トンネルは照明がなく、真っ暗闇を通り抜けてると、素晴らしい絶景が待っていました。

 

1.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (尾盛~閑蔵:1990年1月)

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 この鉄橋が有名な関の沢橋梁です。千頭行の2番列車がゆっくりとやって来ました。さっき列車で渡って来た鉄橋ですが、車内よりもここで見ている方が迫力満点です。

この写真は200㎜の望遠ですが、列車が小さいのでピント合わせに神経を使います。

 

2.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (閑蔵~尾盛:1990年1月)

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 この場所は標高が高く展望台のような場所なので遠くまで見渡せます。山腹に張り付くように敷かれた軌道に米粒のような列車が走っています。これも200㎜の望遠で撮影したものですが、こうなると300㎜程度の望遠が欲しいところです。この時期は広葉樹の葉が落ちて山腹が枯れた様な光景です。撮影は新緑の時期が良いかと思いますが、逆に樹木に列車が隠れてしまうかも知れません。

 

3.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (尾盛~閑蔵:1990年1月)

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 まわりの景色が雄大すぎて、写真で表現できるスケールではありませんが、山を入れて撮るとこんな感じです。ただでさえ小さい列車は風景に溶け込んでしまいます。

 

4.Cスロフ300形+Cスロフ300形+DD200形 (尾盛~閑蔵:1990年1月)

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続いて、井川行きがやって来ました。

井川線の列車は本数が少なく、しかも川根長島止まりの列車が多いので、陽の向きを考えるとこの場所での撮影は午前中の限られた列車しか撮影できません。しかし、列車は川根長島で交換するので、効率よく2列車を撮影できました。

 

5.Cスロフ300形+Cスロフ300形+DD200形 (尾盛~閑蔵:1990年1月)

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 列車はかなり低速で鉄橋を渡るので、何枚でも撮影できました。

相変わらずのハンド・ドライブですが、あまりに列車が遠く小さいので、手振れとピンぼけに注意しなければなりません。息の詰まる撮影でした。

 

6.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (閑蔵~尾盛:1990年1月)

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 ところで、こんな山奥ですが、意外にも同好者のおじさんがいました。我々と同じような写真を撮っていましたが、列車を待つ間、いろいろと話をしていたら、車に乗せてもらうことになり、この先想定外の井川線沿線見物となりました。