ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第287話 1988年日鉄尻屋:断崖の鉱山軌道(その4)

午後になると、陽の向きが変わり、鉱山行きの空車列車が順光で撮影できました。

しかし、この向きでは海を入れて撮影はできません。

 

1.№1空車列車 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155511j:plain

 1号機の牽く空車列車は壮観でした。1号機はフロント面の丸いパンチ穴が特徴でした。

 

2.№5空車列車 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155538j:plain

写真の後方は、東北開発の青森セメント工場です。

こんなに大きな施設がありましたが、ほとんど人影が見当たりません。

 

3.№5空車列車 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155602j:plain

 午前中は走っていなかった5号機がいつの間にか登場していました。

この5号機は遠く九州は大分県津久見鉱業所から、1981年にやってきた機関車です。元々610㎜軌間でしたが、尻屋鉱業所へ転籍の際に762㎜に改軌されました。

 

4.選鉱場全景 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155622j:plain

 選鉱場の全景です。パステルカラーのプラントが遊園地のアトラクションの様にも見えます。選鉱場の手前は尻屋漁港です。

よく見ると断崖の上を鉱石列車が走っています。鉱石列車はこれから正面の水色の建物に進入し、鉱石を降ろします。

 

5.№2空車列車 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155643j:plain

 無機質な鉱石列車ですが、軌道に咲くタンポポに癒されます。

 

6.№6空車列車 (鉱務事務所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155728j:plain

 この6号機も大分県津久見から1981年にやって来た機関車です。

 

7.№6空車列車 (鉱業所付近:1988年5月)

f:id:kk-kiyo:20190802155801j:plain

 選鉱場のループ線には一部スノーシェッドが設置されていました。きっと、この辺りは雪の吹き溜まりなのかも知れません。