ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第293話 1987年筑波:最後の日々(その2)

思えば、筑波鉄道は走行写真がほとんどありませんでした。

鹿島鉄道の様に沿線風景が変化に富んでいなかったことと、車両も晩年は整理されてしまい、貫通タイプのつまらない車両ばかりだったことが理由です。

しかし、もう半月ほどで筑波鉄道はなくなってしまいます。つまらない車両も見納めです。 

 

1.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)

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 この時は車での訪問だったので、できるだけ全線をまんべんなく撮影できました。

筑波鉄道は、常総線ほどではありませんが、路線長が40.1kmもあり、駅間距離も長く、列車本数も少ないので、車でもないと全線をまんべんなく撮影できません。改めて長大路線であることを認識しました。

 

2.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)

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 この沿線では、どこで撮影してもたいていは筑波山が入ります。

山の形を見れば一目で筑波山であることがわかるので、写っている列車も必然的に筑波鉄道であることがわかります。

 

3.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)

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 キハ811も道産子気動車でした。1962年製でまだ新しい方でしたが、この車両も筑波鉄道と運命を共にしました。

 

4.キハ763 (常陸小田:1987年3月)

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 3月中旬のこの沿線は、まだ桜は固いつぼみですが、ちょうど梅の花が満開でした。

 

5.キハ763 (常陸小田:1987年3月)

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 常陸小田は、ホーム上に桜の大木がありましたが、この年は満開を待たずに、筑波鉄道は廃止になりました。

 

6.キハ761 (常陸北条~筑波:1987年3月) 

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 少し高台からの俯瞰写真を撮ってみました。列車が小さ過ぎて一見何の写真だかわかりませんが、キハ761が写っています。この写真の前方はつくば学園都市です。立派な都市が出来たのに、筑波鉄道には全くの無関係でした。