思えば、筑波鉄道は走行写真がほとんどありませんでした。
鹿島鉄道の様に沿線風景が変化に富んでいなかったことと、車両も晩年は整理されてしまい、貫通タイプのつまらない車両ばかりだったことが理由です。
しかし、もう半月ほどで筑波鉄道はなくなってしまいます。つまらない車両も見納めです。
1.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)
この時は車での訪問だったので、できるだけ全線をまんべんなく撮影できました。
筑波鉄道は、常総線ほどではありませんが、路線長が40.1kmもあり、駅間距離も長く、列車本数も少ないので、車でもないと全線をまんべんなく撮影できません。改めて長大路線であることを認識しました。
2.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)
この沿線では、どこで撮影してもたいていは筑波山が入ります。
山の形を見れば一目で筑波山であることがわかるので、写っている列車も必然的に筑波鉄道であることがわかります。
3.キハ811 (常陸小田~田土部:1987年3月)
キハ811も道産子気動車でした。1962年製でまだ新しい方でしたが、この車両も筑波鉄道と運命を共にしました。
4.キハ763 (常陸小田:1987年3月)
3月中旬のこの沿線は、まだ桜は固いつぼみですが、ちょうど梅の花が満開でした。
5.キハ763 (常陸小田:1987年3月)
常陸小田は、ホーム上に桜の大木がありましたが、この年は満開を待たずに、筑波鉄道は廃止になりました。
6.キハ761 (常陸北条~筑波:1987年3月)
少し高台からの俯瞰写真を撮ってみました。列車が小さ過ぎて一見何の写真だかわかりませんが、キハ761が写っています。この写真の前方はつくば学園都市です。立派な都市が出来たのに、筑波鉄道には全くの無関係でした。