ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第312話 1987年鹿島:筑波の廃止は、どこ吹く風

1987年1月の天気の良い日に鹿島鉄道の石岡機関区を訪問しました。

あと2カ月で暇な学生生活が終わろうかと言う時期でした。そして筑波鉄道もあと2カ月で廃止となります。私にとってこの2カ月間は特別な2カ月でした。暇があれば常磐線沿線を徘徊していました。

 

1.キハ713 (石岡:1987年1月)

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筑波鉄道が廃止されるのに、なぜ鹿島鉄道を訪問したのか、その理由は、もしかして筑波の車両が廃止後に鹿島へ転じる可能性があり、そうなると、湘南型気動車天国が崩壊する恐れがあったからです。 しかしながら、これらの車両を見ていると、筑波鉄道の廃止など、どこ吹く風といった感じです。

 

2.キハ713 (石岡:1987年1月)

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当時筑波の現役車両は、少なくとも鹿島の車両より新しかったので、何が来てもおかしくありませんし、恐らくキハ600形とキハ710形の外板未更新である芦別グループが真っ先にやられてしまいそうです。と、勝手に考えていました。

 

3.キハ713 (石岡:1987年1月)

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この日は、元芦別車のキハ713は検査入場中でした。

屋根の銀色も凛々しく、そう簡単に廃車されるとは思えませんが、どうなることか? 

 

4.キハ602 (石岡:1987年1月)

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こちらの長老キハ602は、若干台枠も垂れ下がり気味で不安が払拭できません。 

 

5.キハ602 (石岡:1987年1月)

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 この部分だけ見ていると、元国鉄キハ42000系そのものです。

この当時、昭和一桁生まれの機械式ガソリン動車の成れの果てが日常的に走っていたのは、鹿島鉄道関東鉄道常総線、それから片上鉄道くらいでした。

 

6.キハ411 (石岡:1987年1月)

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 おっと!もっと古いのがいました。

国鉄キハ41000系のキハ411です。しかし、こちらはすでに廃車となっていましたが、どういうわけか、なかなか解体されず、相棒のキハ412と共に庫の中に大事に保管されていました。写真は、キハ411の連妻です。この車両は改造されて片運車となり、廃車となる前はキハ411+キハ412の2連を組んでいました。よって、連結面には貫通扉も付けられましたが、関鉄ルールで貫通路は使用されませんでした。よって、幌枠もなし。ところで、この車両を保管してどうするつもりなのか?