ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第315話 1987年鹿島:筑波の廃止は、どこ吹く風(その4)

いよいよ3月となり、4月から社会人となる私にとっては、「年貢の納め時」となりました。

先に報告しましたが、この3月には、常磐線沿線のローカル私鉄早回りを行い、天気の悪いなか、鹿島鉄道にも少しだけ訪問しました。ここからは、その時の様子を報告します。

 

1.NH38菱枠台車 (石岡:1987年3月)

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 石岡機関区には、気動車の菱枠台車が鎮座していました。

改めて華奢な台車ですが、戦前から愛用され続けたロングランヒット商品です。

 

2.キハ711+キハ710形 (石岡:1987年3月)

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 お隣の筑波鉄道の終焉が近づいてきましたが、廃止後の車両の動向が気になるところでした。果たして筑波の車両は転属してくるのか?この元芦別気動車はどうなることか?

 

3.キハ411 (石岡:1987年3月)

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 これまで、庫の中で大事に保管されていたキハ411、412の廃車コンビが、とうとう外に追い出されました。ふだんは連結運転されていたこの2両ですが、なぜか向き合って留置されていました。互いを慰めているかのように見えます。

手前の鉄くずの山が、何かを暗示しているようですが、この廃材はキハ430形の外板更新で生じたスクラップです。

 

4.キハ412 (石岡:1987年3月)

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 こうなると、そろそろ解体が近づいてきたようです。見ているだけで悲しくなります。

 

5.キハ431 (石岡~東田中:1987年3月)

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 あいにくの雨模様ですが、本線撮影に繰り出しました。

最初は、石岡駅手前の築堤でピカピカのキハ431です。天気が悪いのであまりピカピカにも見えませんが、綺麗になって大活躍です。この場所は後方が常磐線です。タイミングが合えば、鹿島鉄道常磐線の列車が同時に撮影できました。

 

6.キハ714 (四箇村~常陸小川:1987年3月)

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ここは、四箇村近くの築堤です。晴れているとこの向きでは逆光となりますが、この日は曇っていたので陽の向きを気にせず撮影できました。

湘南顔の気動車がやって来ましたが、天気が悪いと全く気合が入りません。しかし、この日は平日だったので、貨物の撮影まで粘りました。