この日は早朝から揖斐線の下方駅付近で撮影を行い、そのあとは谷汲線に向かいました。
谷汲線では同好者が撮影をしており、モ510形の人気の高さを感じました。
1.モ512+モ513 (北野畑~赤石:1990年1月)
谷汲線は相変わらず新車は入線せず、大正車両の牙城でした。
時代は平成となりましたが、ここは昭和30年代から時間が止まっているようでした。
2.モ512+モ513 (北野畑~赤石:1990年1月)
このモ510形は動態保存的な車両でしたが、いつまで使用されるのか非常に気になる存在でした。
3.モ512+モ513 (北野畑~赤石:1990年1月)
揖斐・谷汲線は名鉄の隠れ蓑に守られ、少なくとも、この時点では路線の廃止など全く考えられず、いずれは新車が入線すると誰もが思っていたはずです。
4.モ703+ク2326 (更地~北野畑:1990年1月)
そして、正月は普段谷汲線に入線しない名岐・愛電コンビの2連も大活躍します。
この車両も、モ510形と同じく大正時代の製造です。この頃、大手私鉄で大正時代の車両が現役で主力だったのは名鉄くらいです。
5.ク2325+モ754 (結城~長瀬:1990年1月)
元愛電の特急だったク2320形もまた趣のある車両でした。この車両は運転席側に乗務員用扉がなく、反対側に乗務員用扉がある変わった車両です。
6.ク2326+モ703 (結城~長瀬:1990年1月)
ク2320形の中で異彩を放っていたのが、高運転台車のク2326です。
この車両は事故復旧車で、復旧改修時に高運転台化されました。名鉄はある時期から新車はことごとく高運転台化され、いかつい顔の車両が増殖しましたが、ク2326もそのあおりを受けたものでした。
7.ク2325+モ754 (結城~長瀬:1990年1月)
1990年時点、ク2320形は4両在籍していましたが、1997年に市内線直通用の新車モ780形が導入されると全車廃車となりました。