五月晴れの津軽平野は爽やかでした。午後はモハ側の先頭を撮影するため、松木平~津軽大沢間に移動しました。
この区間は平坦な農村地帯で、水田の他にりんご畑が点在しています。障害物は一切なく、いつ4連が来ても十分に撮影できる場所でした。
1.モハ2252+クハ1266 (松木平~津軽大沢:1988年5月)
元富士身延の買収国電だったモハ2252がやって来ました。私は個人的にこの電車が好みでした。オリジナルは2扉車でしたが、外観はほぼ原型を維持していました。
後ろの川造タイプのクハ1266は、お隣の津軽鉄道に同形車であるナハフ1200形がいましたが、そちらとは違って大活躍です。
2.モハ2252+クハ1266 (松木平~津軽大沢:1988年5月)
津軽平野は何もなく大変のどかです。これは30年以上も前の写真なので、現在はどうなっているのかわかりません。
あまりののどかさに、思わず連写してしまいましたが、このあたりは水田なので、田植えの時期が良さそうです。しかし、弘前は遠く、その時期に撮影に来ることは難しい現実でした。
3.モハ1121+クハ1610 (松木平~津軽大沢:1988年5月)
少し雲が出てきました。花曇りというやつでしょうか。
元旧国コンビのモハ1121+クハ1610がやって来ました。この車両を見ていると、かつて広島に住んでいた頃の可部線17m車とダブります。残念ながら可部線の17m車は、" 灯台下暗し " で撮影を逃してしまいましたが、それから12年も経った1988年の弘前でリベンジを果たした気がします。
4.クハ2251+モハ1120 (津軽大沢~松木平:1988年5月)
ここは、津軽大沢近くの跨線橋です。岩木山も望める絶景の撮影ポイントですが、列車の正面に陽が当たらず、イマイチです。
5.モハ1120+クハ2251 (松木平~津軽大沢:1988年5月)
コンクリート架線柱がやたら立派な大鰐線ですが、旧国やリンゴの大木には似合いません。しかし設備更新は着実に進んでおり、次はいよいよ電車の置き換えです。
6.モハ1121+クハ1610 (松木平~津軽大沢:1988年5月)
時代は昭和の最晩年となり、旧国たちも肩身が狭くなってきました。
大鰐線は、この年の10月に元東急6000形、7000形が導入されます。この路線はすでにDC1500Vだったので、一挙に置き換えとはならなかったのが救いでしたが、みちのくの旧国博物館もそろそろ見納めでした。