三池炭鉱三川坑の坑外運搬軌道の存在を知ったのは、私のバイブルである「知られざるナローたち(丸善出版)」に掲載された記事でした。
1981年だったと思いますが、その頃の坑外運搬軌道にはまだノッポ電機が活躍していました。
1.北陸重機製6tDL No.5 (三川坑土場:1989年9月)
当時私は高校生でしたが、その記事のノッポ電機に衝撃を受け、一度は現物を見たいと思いつつ、8年も歳月が流れてしまい、とうとう現物を見ることが出来ないまま、今回の訪問となりました。
2.北陸重機製6tDL No.5 (三川坑土場:1989年9月)
しかし、ノッポ電機はいませんでしたが、土場の光景は「知られざるナローたち」で見たままで、初めてなのになつかしさすら感じました。
3.北陸重機製6tDL No.6 (三川坑土場:1989年9月)
北陸重機のDLは、大変洗練されたスタイルをしていました。
窓枠にアルミサッシを使用するなど、時期的に立山砂防の機関車にも通じる設計ですが、バッファー付きのピン・リンク式連結器が炭鉱の車両であることを感じさせます。
この機関車の特徴は、ボンネット上に露出した排気管とマフラーでしょうか。
いかにも建設機械のようですが、炭鉱の車両はこのくらい建設機械ぽい方が様になります。
4.北陸重機製6tDL No.6 (三川坑土場:1989年9月)
ここは、土場の詰所脇の線路です。
炭鉱とは思えない、なんとなく民家の軒先の様で、ジオラマにしたい情景が展開していました。
5.北陸重機製6tDL No.6、No.7(三川坑土場:1989年9月)
以前はここにノッポ電機が止まっていました。
「知られざるナローたち」にはその光景が掲載されています。
6.土場の詰所と車庫全景 (三川坑土場:1989年9月)
「知られざるナローたち」に掲載された写真と同じカットで撮影してみました。
右側の線路は、まるで乗降場のようです。架線を外された架線柱がむなしく林立していました。
7.「知られざるナローたち(丸善出版)」より引用
せっかくなので、私のバイブルである「知られざるナローたち」の該当ページを転載させて頂きました。丸善出版さん申し訳ありませんが、ご了承お願い致します。
本当は、この時代に訪問したかったのですが・・・・。