ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第376話 1989年津軽:みちのくの気動車を求めて

1989年のGWも前年に続き、東北地方のローカル私鉄早回りを行いました。時代は平成となり、古い車両もどんどん減ってきましたが、この頃は会社の休暇を利用してよく東北方面に出向きました。

今回は、みちのくの気動車を求めて1989年GWの津軽鉄道と小坂鉄道の話題です。

 

1.DC351の牽く客車列車 (五所川原:1989年5月)

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 津軽を目指したのは、やはり桜が目的でしたが、この年はあいにくの雨になってしまいました。はるばる来たのでパスをするわけにもいかず、撮影は雨天決行です。

 

2.キハ24022、キハ24024 (五所川原:1989年5月)

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 この日も早朝から五所川原機関区で気動車撮影です。天気がイマイチでしたが津軽鉄道の花見輸送はスタンバイOKでした。前年同様、キハ24000形のツーショットです。

 

3.キハ24022 (五所川原:1989年5月)

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 津軽鉄道の車両陣容は変更なく、前年と同様でした。しかし、このタイプの気動車もそろそろ取り替え時期です。地方私鉄にとって新車の導入はなかなか厳しく、恐らく中古車になるだろうと思いますが、適当な車両はJRのキハ22形あたりでしょうか。でも製造年代的にはさほど差がなく、代り映えしません。

 

4.キハ24024 (五所川原:1989年5月)

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 キハ24000は、国鉄のキハ21形と並行生産されたモドキ車両です。一応寒冷地仕様ですが、デッキ無しで冬季はやや難ありです。同期の国鉄キハ21形はすでに1983年には全廃されており、やはり取り替え時期です。

 

5.キハ24021+キハ24023 (五所川原:1989年5月)

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 列車は花見客を意識して2連で仕立てられました。しかし、この日の天気は終日雨です。

 

6.キハ24021の車内 (五所川原:1989年5月)

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 キハ24000形の車内も国鉄キハ21形そのもので、床は板張りです。(バス窓ではありませんが・・・)しかし、座席のモケットは国鉄色の紺色ではなく、えんじ色なので温かみがありました。クロスシートの背ズリ背面に空き缶がぶら下がっていますが、これは灰皿です。この頃はまだ喫煙車が当たり前でした。車内にはやたらとゴミ箱が目立ちますが、車内で飲食する人でもいたのでしょうか。中吊り広告は地方色豊かな手描きです。