ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第422話 1991年野上:アーモンドチョコ出現の頃

1991年の年末から1992年の年始にかけて、和歌山のローカル私鉄と琴電を早回りしました。この年末は天気が悪く、イマイチ気合の入らないまま、紀州、有田、野上と巡ってきました。

今回はその野上電鉄の話題です。

 

1.デ11 (登山口:1991年12月)

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 この年、野上電鉄には9月にも訪問しています。その時の様子は、第210話~第215話をご覧ください。

さて、9月に訪問した際には、野上電鉄は水間鉄道からとんでもない買い物をしていましたが、全てが無駄な投資となり、この小私鉄にとっては大打撃だったと思われます。もう転売できるような代物ではなく、この訪問時には跡形もなく処分されたあとでした。もったいない話です。

 

2.デ11の車内 (登山口:1991年12月)

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 さて、この時は12月29日の夕方に登山口に辿り着きました。実はこの日は紀州鉄道の撮影時に偶然居合わせた同好の方の車に乗せてもらい、有田鉄道、そして峠道を越えて野上電鉄まで送ってもらいました。とりあえず、電車に乗って登山口まで行ったものの、もう夕方なのでこの日はまともな撮影も出来ず、沿線撮影は翌日となりました。

 

3.クハ101+クハ102 (登山口:1991年12月)

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 そして、乗客の減少からクハが2両運用離脱して、登山口の側線に留置されていました。この2両はいずれも、元阪神の小型車時代の名車です。手前のクハ101は側窓上部の幕板部に明かり窓を有したモダンな車両で、同形態のモハ30形との連結運転が魅力的でした。

 

4.クハ101+クハ102 (登山口:1991年12月)

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 こちらの妻面は、運転台がない連結面ですが、トレーラーとしての使用も考えていたのか、尾灯が付いていました。妻面の窓はガラスを割られたのか、板張りです。もう再起はない様子でした。

 

5.モハ24 (日方:1991年12月)

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 今回のハイライトは、このアーモンドチョコです。この派手な広告電車は、なんとテレビCMで全国に放映されて、一躍有名となりましたが・・・・。

私はこのアーモンドチョコをよくおやつに買いましたが、そのパッケージそのものの塗装でした。この頃は地方のローカル線でも増収のため車体広告が増えていましたが、路面電車以外でこんなのは、さすがに野上だけでした。

それにしても奇抜な塗装です。すでにCMの放映は終了していましたが、いつまでこのままなのか?早く元の塗装に戻してほしかったのですが、塗り替える費用も惜しかったのか、その後も一向に戻らず、結局廃止までこのままでした。

 

6.デ12 (下佐々:1991年12月)

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この日の野上電鉄は大変閑散としていました。

相変わらずデ10形だけしか運行されておらず、つまらない!!