ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第439話 1989年南部縦貫:赤字が創るメルヘンの世界(その3)

南部縦貫鉄道の運行は1日5往復の1列車運用でした。午前中は2往復の列車を撮影し、午後の運用まで時間が空くので、一旦、七戸に戻りました。

 

1.キハ102 (七戸:1989年5月)

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 七戸では、キハ102が午後の運用まで昼寝です。この日は終日キハ102が走ります。昼寝時間に車内清掃がされていました。

 

2.キハ102の車内 (七戸:1989年5月)

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 前回の訪問時はキハ101の車内を撮影しましたが、今回はキハ102の車内撮影ができました。基本的に、キハ101もキハ102も同じ車両ですが、長年の使用により若干手が加えられて、2両には微妙に差異が見られました。特に、床材の柄が、キハ102はベージュの無地ですが、キハ101は紺とベージュの市松模様でした。

 

3.キハ102の運転台 (七戸:1989年5月)

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 シンプルな運転台ですが、さすがに無線機を搭載しています。

 

4.キハ102の運転席 (七戸:1989年5月)

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 年季の入った運転席は、高さ調整も出来ませんが、一応モケット張りです。

運転席の向こう側のレバーはシフトレバーです。この車両はトルコン車ではなく、始終機械式でした。

 

5.キハ102 (七戸:1989年5月)

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 陽の向きが良かったので、真面目な形式写真を撮りました。

1962年製のレールバスはこの時点で27歳でした。私よりも1歳年上です。普通のバスならとっくに廃車されているはずですが、まだまだ現役でした。そしてそれから30年以上経った現在、もう走る路線はなくなってしまいましたが、このレールバスは健在です。現在も七戸の構内で動態保存されており、時々イベントで動いている様ですが、部品確保をどうされているのか・・・。