ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第453話 1988年関東(常総):キハ35乱入!!(その3)

この日は天気が良かったので、旧塗装車の活躍を撮影するため、本線に出ました。

取手~水海道間はキハ300形、350形が多く走っているようなので、撮影は水海道よりも北側の三妻の周辺で行うことにしました。

 

1.キハ314+キハ313 (水海道:1988年10月)

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キハ310形はすでに新塗装車が登場していました。この田舎臭い旧塗装もまもなく見納めですが、車体広告は継承されるのか?

 

2.キハ356+キハ355 (三妻~南石下:1988年10月)

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 本線に出ると、早速あの車両がやって来ました。

前面にナンバーが入り、見分けがつくようになりました。これからこの車両がどんどん増えて、常総線はどんどんつまらなくなっていきます。

 

3.キハ002+キハ001 (三妻~南石下:1988年10月)

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 キハ0形の新塗装車はまだ現れていませんでしたが、この車両も新塗装化は時間の問題でした。

 

4.キハ001+キハ002 (南石下~三妻:1988年10月)

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 長年親しまれて来た関東一家の代名詞である、このツートンカラーも本家の常総線から消えて行きますが、竜ケ崎線や鹿島鉄道はどうなることやら。

 

5.キハ502+キハ302 (三妻~南石下:1988年10月)

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 旧塗装のキハ502が新車?のキハ302とコンビを組んでやって来ました。ちょっと前までは、似たような組み合わせを筑波鉄道でも見たような気がします。

さて、このキハ500形の今後の動向が気になります。後輩のキハ800形は新塗装車も登場したので、とりあえずは安泰のようですが、はたしてキハ500形は?

筑波鉄道が廃止になり、兄弟のキハ503~504が一旦常総線にやって来ましたが、結局使用されずに解体となり、キハ500形はいまさら常総線には必要ではない車両になった感じでした。しかも、常総線が必要とする通勤タイプのキハ300形、350形はまだまだ種車は尽きず、常総線の全車をキハ300形、350形に交換してもおつりがくる程でした。

 

6.キハ614+キハ613 (水海道:1988年10月)

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この日の夕方、本線撮影を終えて帰宅途中の水海道で、淡い夕陽を浴びるキハ614+キハ613を見かけました。良い雰囲気だったので下車して駅のホームから撮影しました。この写真が、キハ610形のまともな姿の最後の写真となりました。

ところで、この車両は元をただせば元国鉄のキハ42000系です。既に原形は失われて全く別の車両になっていましたが、気動車界で一世を風靡したDMH17系列機関やトルコン実用化の礎となった車両であり、当然キハ35系の先輩車両でもありました。

これらの旧型車両を追い求めて幾度水海道へ出向いたことか・・・。