ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第463話 1988年鹿島:懲りない気動車三昧(その2)

この日は天気が良く、石岡機関区訪問のあとは、本線撮影に出ました。

ちょうど1本戻って来る時間だったので、まずは、石岡駅手前の築堤です。

 

1.キハ712 (東田中~石岡:1988年4月)

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 すでにワンマンカーの運行が始まっていましたが、やって来たのはツーマンカーのキハ712でした。この湘南顔のキハ710形はワンマン化の計画もなく、今後の動向が気になりました。

 

2.キハ432 (浜~玉造町:1988年4月)

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 撮影場所を移動し、毎度の浜~玉造町間です。

この駅間は景色の変化に富んでおり、一日居ても飽きません。やって来たのはキハ432です。この車両はワンマン化されていますが、写真には車掌さんらしき人が写っており、どうやらツーマンカーのようです。

 

3.キハ432 (玉造町~浜:1988年4月)

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 この写真は、写真3の列車の後追い撮影です。バックは霞ヶ浦です。同じ場所とは思えない景色の変わりようです。この方向には筑波山も見えるはずですが、この日は春霞で見えません。

 

4.キハ432 (玉造町~浜:1988年4月)

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 ちょっと前まで、この辺りは芦の生い茂る湿地帯でしたが、この頃は霞ヶ浦の護岸整備が終わり、整然とした風景に一転しました。初めて鹿島鉄道の沿線撮影を行ったのは1985年でしたが、その頃は護岸はなく、線路際まで霞ヶ浦だった場所もありましたが、それから3年間でずいぶん風景が変わってしまいました。

 

5.キハ601 (浜:1988年4月)

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 非貫通となったキハ601がやって来ましたが、この列車はワンマンカーでした。

 浜駅には桜の古木があり、もうピークは過ぎたようですが、まだ桜の花が咲いていました。この辺りも霞ヶ浦の護岸整備と共に農地の区画整備も行われたようで、線路も一部敷き直されていました。

 

6.キハ601 (浜:1988年4月)

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浜は、この路線の開業時の終点でした。この鉄道は関東鉄道に合併する前は、鹿島参宮鉄道と称しており、開業当初は、この浜から汽船で鹿島神宮へ連絡するルートになっていましたが、いつしか汽船による鹿島神宮への参拝ルートはなくなってしまい、浜は何も無いただの通過駅になってしまいました。

 

7.キハ602 (浜:1988年4月)

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 浜駅の周辺を真横から撮影するとこんな感じです。昭和の原風景の様な、大変のどかな光景です。霞ヶ浦の護岸は整備されましたが、この辺りの風景は昔からほとんど変わっていない様です。ちなみに手前は水田ではなく、この辺の特産品であるレンコンの畑です。