とうとう元祖関東流改造車も、この地で終焉です。
優美な卵型流線形だった元国鉄機械式気動車キハ42000系の成れの果ても、昭和と共に過去帳入りです。大変貴重な車両でしたが、このスタイルでは誰も引き取ってくれません。
1.キハ614+キハ613 (小絹~水海道:1989年1月)
第453話ではまだ元気だったキハ614も、あれから3ヵ月が経ち、想定通りここにやって来ました。
2.キハ614の車内 (小絹~水海道:1989年1月)
キハ614の車内は、これから本格的に部品取りが始まる段階でした。この610形は、車内の羽目板が木製で、古い車両であることを物語っていました。床も板張りです。こんなのが走っていたので、常総線には木の車両が走っているイメージが根強く残っていました。
3.キハ611 (水海道~小絹:1989年1月)
キハ611は、キハ612の後を追って、ここへやって来ました。この車両は顔が北を向いていたのでなかなか撮影の機会がないまま廃車になってしまいましたが、ここでも中間に挟まれてしまい、最後の最後まで撮影しにくい車両でした。
4.キハ611の車内 (水海道~小絹:1989年1月)
キハ611の車内にもDMH17が転がっていました。写真はシリンダヘッドが外された様子ですが、DMHを意味する8気筒であることが良くわかります。
5.キハ613+キハ614 (水海道~小絹:1989年1月)
キハ613も顔が北向きだったので、いつも陽の向きが悪く、キハ614とは対照的に、まともな撮影ができないまま廃車になってしまいました。しかし、ここでも陽の向きが悪く、やはりこの車両とはあまり相性が良くなかった様です。おまけに、この時は車内の撮影を失念しました。
6.キハ612 (水海道~小絹:1989年1月)
この写真は、キハ612です。キハ612とキハ613は、袖仕切りがパイプではなく、木製だったので更に古い車両に見えました。
御覧頂いたように、旧型気動車は廃車された後、解体する手間がなく、水海道機関区から追い出されて、将来の新機関区予定地に疎開していました。やがて、徐々に部品取りから解体となります。