ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第526話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その6)

1989年2月、時代は平成となりました。常総線の旧型車のその後がどうしても気になり、からっ風の吹く水海道に向かいました。

まずは、水海道機関区の様子です。

 

1.水海道機関区 (水海道:1989年2月)

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 前回訪問から1ヵ月しか経っていませんので、それほど変化は見られない様でしたが、なんとなく以前の様な雑然とした雰囲気がありません。やはり旧型車のいない水海道は、クリープを入れないコーヒーの様です。

 

2.キハ803 (水海道:1989年2月)

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 しかし、クリープ色の車両が目立ちます。キハ803は新塗装となり、まだまだ健在の様です。隣にはこれも新塗装のキハ900形が見えます。だいぶ新塗装が増えた様でした。

 

3.キハ721+キハ813他 (水海道:1989年2月)

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 ところで気になるのが、このキハ721+キハ813です。旧塗装のままですが、それほど古い車両ではありません。しかし、異端車コンビには違いありません。この車両に将来はあるのか?

 

4.元国鉄キハ35-187他 (水海道:1989年2月)

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 なにも変化がない様でしたが、タラコ色の車両が減っていました。元国鉄キハ35系の乱入もそろそろ尽きたのか?いやいや、これで終わりません。このあと少し空きますが、1991年から1993年にかけて再び乱入が続きました。

 

5.キハ301、キハ312他 (水海道:1989年2月)

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 元祖キハ301も新塗装となり、パッと見はもう他のキハ300形と見分けがつきません。唯一の見分けは、前面の行き先表示がないことですが、そのうちキハ301の前面に、行き先表示が復活します。

 

6.キハ502、キハ314他 (水海道:1989年2月)

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 こちらのキハ502も旧塗装のままですが、この車両はその後新塗装となり、とりあえず生き延びます。やはり関東鉄道は、往年のロマンスカーにはある種の思い入れがあった様で、なかなか手放しませんでした。

 

7.キハ352+キハ357他 (水海道:1989年2月)

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 車庫裏には、キハ352+キハ357が日向ぼっこしていました。この時気が付いたのは、キハ35形は番号順でコンビを組んでいるのかと思いましたが、そうではありませんでした。そう言えば、キハ900形やキハ310形も分離されて運用されていたことがあり、それと同じことです。コンビを限定しては片方が検査入場の時など、もう一方も運用できなくなり非効率となるので、片運車でもこの様な車両ごとの運用が合理的なようです。