ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第547話 1992年小湊:頑固な昭和堅気!!(その4)

まさか小湊鉄道で4連が撮れるとは思いませんでしたが、2本目の登場です。この折返しも4連で戻ってくるはずです。

 

1.キハ200形4連 (高滝~上総久保:1992年11月)

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 この4連こそ単行で来ると確信して、真横から撮るつもりでスタンバイしていましたが、まさかの4連です。

幸い線路から少し離れた場所だったので、なんとか収まりました。

 

2.キハ200形4連 (高滝~上総久保:1992年11月)

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  やはり20m車の4連は長いです。もうファインダーギリギリです。しかも、山影も迫って来ており、これもギリギリです。

 

3.キハ200形4連 (高滝~上総久保:1992年11月)

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  そして、約束通り折返しの五井行きも4連で戻ってきました。こんどは日没ギリギリでしたが、何とか4連に陽が当たる場所がありました。

 

4.キハ200形4連 (高滝~上総久保:1992年11月)

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欲張ってハンドドライブで連写です。キハ200形4連は淡い夕陽を浴びて去って行きました。もう4連は終わりましたが、まだ日没まで時間があるのでもう少し先へ進みます。

 

5.キハ200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年11月)

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 最後は上総鶴舞まで歩きました。もう陽は山に隠れてしまいました。この日は朝からいきなり走行撮影を行ったので、五井の機関区には訪問できませんでした。よって、今回は車両の形式写真は1枚もなく、お宝であるキハ5800も撮影できませんでした。五井機関区には後日訪問することにしました。

 

6.キハ200形2連 (上総鶴舞~上総久保:1992年11月)

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あれから29年、キハ200形は現在も主力として活躍しています。エンジンは相変わらずDMH17ですが、冷房を装備して何とか面目を保っています。しかし、古い車両はもう60歳になろうかという状況です。お隣のいすみ鉄道がうらやましい限りです。

ところで、小湊鉄道の不思議は、なぜこの様なローカル私鉄が、昭和30年代に気動車を新製して車種統一を図ったのか?昭和30年代はどこの鉄道も戦前の疲弊した車両の置き換えに苦労しており、かと言って新車は高価なので、結果的に元国鉄の機械式気動車をトルコン化した車両や北海道で閉山となった炭鉱鉄道から中古車を購入することに奔走していた時期です。その当時の小湊鉄道はよほど羽振りがよかったのか?しかしながら、投資はできる時にしておくべきです。小湊鉄道は現在非常に苦しい経営環境にさらされていますが、昭和30年代の投資のおかげで60年間もやってこれたわけです。でも世の中は変わりました。さすがにもうこれ以上、DMH17のお守りは厳しく、我が道を貫くことは困難なようです。そして、とうとうJRのキハ40系が入線しました。