1989年は、関東の非電化私鉄にとって話題の多い年になりました。
最大の話題は、関東鉄道常総線に元国鉄キハ35系が大量移籍となり、バラエティーに富んだゲテモノ車両が淘汰されてしまったことですが、鹿島にも気になる噂が・・・。
いよいよ新車の動きが・・・。そんなわけで、鹿島に出向きました。
1.キハ432 (桃浦~小川高校下:1989年3月)
この日は、学生時代にバイト先で知合った同好の友人と、久々に気動車三昧となりました。朝から出向きましたが、休日だったので2連は走らず、単行ばかりでしたが、一通りの車両が撮影できました。
2.キハ432 (桃浦~小川高校下:1989年3月)
まずは、定番の筑波山と霞ヶ浦を入れて、キハ432です。スッキリ晴れて最高の撮影日和です。
3.キハ712 (桃浦~小川高校下:1989年3月)
続いて、キハ712です。この車両は元芦別鉄道の道産子気動車で3両の同形車が在籍していましたが、いずれも更新改造を受けておらず、しかもワンマン化もされていません。この車両よりもっと古いキハ600形がワンマン化されてることを考えると、真っ先に置き換え対象になるはずです。
4.キハ712 (八木蒔~桃浦:1989年3月)
いったいどんな車両が鹿島鉄道に導入されるのか?まだオープンにはなっていませんでしたが、なぜか私は知っていました。
それは、元国鉄のキハ35系ではなく、元国鉄キハ20形でもありません。完全新製のNDCです。この撮影の頃には、すでに2両の鹿島鉄道向けNDCが製造途上でした。
5.キハ712 (八木蒔~桃浦:1989年3月)
関東鉄道常総線が、旧型車の置き換えに元国鉄キハ35系を導入することになったのに、子会社の鹿島鉄道は新車を導入するとは不思議に思いました。しかし、これには理由が・・・。
6.キハ431 (八木蒔~桃浦:1989年3月)
この頃、石岡近隣の宅地造成に絡み、住民誘致の一環で通勤通学の交通手段として、この鹿島鉄道をグレードアップするため、バックアップがついたようでした。バブル景気の恩恵なのでしょうか? ちょうど古くなった旧型車を置き換えるチャンスが到来しました。鹿島鉄道にしてみれば、まさに「棚から牡丹餅」です。
しかし、新車が導入されれば、間違いなく廃車が出るはずです。湘南型気動車の楽園もいよいよ見納めか?