ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第568話 1989年鹿島:忍び寄るNDC(その4)

鹿島鉄道では、誰もが霞ヶ浦を入れて撮影しましたが、路線の大半は丘陵地帯の切通しの様な場所でした。沿線には大きな街もなく、もしジェット燃料輸送がなかったら、筑波鉄道より先になくなっていたかも知れません。

 

1.キハ432 (借宿前~巴川:1989年3月)

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 この辺は、人家もありません。列車には乗客もほとんど乗っていません。ジェット燃料輸送はさておき、こんな状況で新車を投入するとは、何かの間違いではないかとも思えましたが、新車導入の真相は旧型車の置き換えよりも、石岡南台の宅地開発に絡む輸送改善にあったわけです。

 

2.キハ432 (借宿前~巴川:1989年3月)

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 この夏には、いよいよ新車が登場しますが、とうとう鹿島鉄道にNDCが導入となります。純粋な民間私鉄としてNDC導入の初めてのケースになりますが、まあ世の中の流れとして仕方ないことです。

 

3.キハ602 (浜:1989年3月)

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 再び霞ヶ浦近くに戻りました。ここは浜駅です。この辺は一面蓮田ですが、まだ水も張られていません。キハ602がやって来ました。

 

4.キハ602 (浜:1989年3月)

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 この日は、もう車両に変化はなさそうで、曇ってきたので、ここらで撤収です。この後は車で銚子へ向かいましたが、やはり雨が降ってきました。

 

5.キハ431 (浜~八木蒔:1989年4月)

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 この写真から、日が変わって4月です。

前回の訪問から、まだ1ヵ月しか経っていませんでしたが、実は、桜が咲いているかと思って出向きました。

 

6.キハ432 (浜~八木蒔:1989年4月)

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 本来であれば、そろそろ桜の季節ですが、浜駅の桜の古木はまだほとんど咲いていませんでした。霞ヶ浦周辺は温暖なように思いますが、例年桜の見ごろは東京より1~2週間遅い様で、満開となるタイミングの見極めは結構難しいです。そして、満開でも天気が悪ければ撮影になりません。結局は運です。