ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第577話 1993年野上:あきらめムード(その2)

廃止を表明した野上電鉄ですが、朝のラッシュ時には結構な頻度で列車が走っていました。よって、撮影場所を変えずに、しばらく重根~幡川に居座りました。

 

1.クハ104+モハ31 (重根~幡川:1993年4月)

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 再びクハ104の登場ですが、この時奇跡的に晴れました。願ってもないチャンスだったので、精一杯ハンドドライブで連写です。

 

2.クハ104+モハ31 (重根~幡川:1993年4月)

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 この近辺は、連続する曲線区間なので架線柱の間隔が狭く、注意して撮影しないと架線柱が列車に被ってしまいます。ズームで5枚連写しましたが、2枚は失敗しました。

 

3.クハ104+モハ31 (重根~幡川:1993年4月)

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 ラッシュ時は2連の運用となるので、元阪神の小型車グループの独壇場となります。しかし、3連がなくなったので、クハが余剰となってしまい、その存在が危ぶまれました。実態として、クハ104は健在でしたが、クハ101、102は休車の様でした。 私の好みでは、明かり窓付きのクハ101に復活してもらいたかったのですが、そのうちクハ101と102は登山口の側線に押し込まれてしまい、復活は叶いませんでした。

 

4.モハ25+モハ24 (重根~幡川:1993年4月)

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 アーモンドチョコも再び登場です。

何とか天気がもちました。しかし晴れると、一段とアーモンドチョコが目立ちます。

 

5.モハ25+モハ24 (重根~幡川:1993年4月)

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 野上電鉄のラッシュ時は、3列車運用となり、3列車とも2連となりますが、この日はGWのためか2連は2列車でした。それでも、何とか晴れ間に2連が撮影できたので、早朝から来た甲斐がありました。

 

6.モハ25+モハ24 (重根~幡川:1993年4月)

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  廃止を控える鉄道でも、多少なりともラッシュはありました。やはり効率よく、多くの車両を撮影するにはラッシュ時に尽きます。しかし、利用者があるのに、廃止とは残念なことです。もはや利用者の有無などどうでもよいことなのかも知れませんが、公共交通機関とは何なのでしょうか。一民間企業に公共性を強いることは困難です。やはり補助金は必要です。野上電鉄の廃業は補助金が絶えたことによるものです。言い換えると補助金を切られたことによって、廃業を宣言させられたようなものです。