ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第589話 1992年伊予:12年ぶりの古町(その2)

さて、12年ぶりの古町車庫には、お宝が眠っていました。

 今回は古町車庫のお宝発掘の話題です。

 

1.モハ101廃車保管 (古町:1992年12月)

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まだ佳い時代でした。車庫内をウロウロと徘徊し、車庫の一番外れに、それはいました。モハ101です。

この車両は電化開業時に新製されたモハ100形の貴重な生き残りです。しかし、1984年に廃車となりすでに車籍はありません。

 

2.モハ101廃車保管 (古町:1992年12月)

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 モハ101は廃車後すでに8年が経過していました。それほど朽ちてはいませんが、やはりくたびれています。伊予鉄はこの車両をどうするつもりなのか?しかし、結局は2004年に解体されてしまいました。

 

3.ハ31廃車保管 (古町:1992年12月)

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 さらに徘徊を続けると、場違いな2軸客車の登場です。

この車両、たしか12年前の訪問時には台車を取られてダルマ状態でしたが、いつのまにかダルマではなくなっていました。

 

4.ハ31廃車保管 (古町:1992年12月)

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 塗装は剥がれていますが、朽ちているわけではなく、12年前よりも状態は良いかも。相変わらず作業員の詰所に使われている様でした。

 

5.ハ31廃車保管 (古町:1992年12月)

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 これも「お宝」なのでしょうが、保存なのか、保管なのか、放置なのか、この時点のこの車両の扱いが不明でした。現在もあるのか?

 

6.モニ30 (古町:1992年12月)

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 そして、「電話ボックス」がいました。これは何と形容して良いものか? 琴電のデカ1とは双璧を成すゲテモノです。この写真ではキャブの出入口がありませんが、反対側の妻面に1カ所あります。

 

7.モニ30 (古町:1992年12月)

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 モニ30(注1)は、古町車庫の軌道線車両用の入換機ですが、ちゃんと車籍がありました。車体はさておき、足回りは由緒あるブリル製です。

(注1)モニ30の車歴

・伊予モニ30:1952年自社工場製

 伊予鉄には、もう1両2軸電車のモニ31と言うのがいます。モニ31は元土佐電312でしたが、廃車後に譲受し車体を外してオープンカーになっており、花電車用とのことです。この日は車庫の隅に追いやられて撮影が出来ませんでした。