ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第610話 1991年江ノ島:古き佳き時代の終焉

1991年4月、江ノ電に2本目の新車が納入されたとの情報を入手しました。

当時横浜に居た私は、夜勤明けの勢いで極楽寺に出向きました。

 

1.デハ302、デハ2002、デハ501、デハ502他 (極楽寺:1991年4月)

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 この日は平日だったので、車庫内には車両がびっしり留置されていましたが、ピカピカの新車である2000形第2編成は誇らしげにヘッドマークを掲げて待機していました。

 

2.デハ302、デハ2002、デハ501 (極楽寺:1991年4月)

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とりあえず、偶然並んでいた3列車の並び撮影です。

比較すると302編成と501編成が気の毒ですが、真ん中の2002編成だけ違う乗り物の様です。

 この2000形は、前年の1990年に第1編成が導入されましたが、増備が続いた1000形スタイルを一新し、前面窓は大型曲面の1枚ガラスとなり、いかにも高級そうな電車です。

 

3.デハ2002+デハ2052 (極楽寺:1991年4月)

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 ところで、夜勤明けで一睡もせず出向いたのは、この2000形の撮影が目的ではありませんでした。実は、1500形までの新車は車両不足を補うための増備車でしたが、この2000形は老朽車の置き換えが目的であり、第1編成導入時に元玉電の600形が振り替えで廃車され、今回の第2編成の犠牲がどの車両なのか気になったので、わざわざ来てみたわけです。

 

4.デハ302+デハ352 (極楽寺:1991年4月)

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 しかし、車庫が狭くてこんな留置では撮影になりません。少し時間を置いて列車の入換を待つことにしました。

 

5.デハ501+デハ551、デハ502+デハ552他(極楽寺:1991年4月)

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 この時、車庫には500形が2本とも入庫していましたが、500形はまだ台車更新して間がないので、この車両が犠牲になることはまずありません。

 

6.デハ502+デハ552、デハ304+デハ354+デハ301+デハ351(極楽寺:1991年4月)

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 304編成は古い車両なので、この時は要注意と思いました。しかし、この車両はこの年の12月にカルダン化と冷房化が行われ大出世します。