ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第650話 1992年京福(越前):元気だった頃

1992年当時の京福電鉄福井支社の車両は、ほとんどが元阪神ジェットカーでした。その他の車両は元南海11001系とわずかに3両の自社オリジナルであるモハ251形が在籍するだけでした。

 よって、車両的に興味が湧かず足が向かなかったわけですが、前回訪問の1985年から既に7年が経過して、たまには状況を把握しようと、一念発起して撮影に臨みました。

 

1.モハ2204 (勝山:1992年11月)

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京福電鉄福井支社の路線長は結構長く、福井を起点に海側へ三国芦原線と山側に越前本線の2路線があり、この日は、どこが良い撮影場所なのかわからぬまま越前本線の勝山方面にロケハンを兼ねて向かいました。

 

2.モハ2204 (勝山:1992年11月)

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 とりあえず勝山まで乗車し、勝山から撮影しながら戻ることにしましたが、乗った車両もすれ違った車両もみなモハ2201形でした。

モハ2201形は元阪神3301形で、1986年に導入されたので前回訪問時の1985年にはまだいなかった車両です。しかし、この車両の導入で雑多なモハ271形、モハ281形が淘汰されて京福電鉄福井支社が一挙に阪神化しました。

 

3.モハ2202 (勝山~比島:1992年11月)

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 ところで、モハ2201形は福井支社初の冷房車となり、先輩のモハ2101形と違い3扉で、台車は元国鉄101系のお古ですがカルダン車です。全4両が在籍していましたが、主力車としてフル稼働でした。

 

 4.モハ2202 (勝山~比島:1992年11月)

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本当はこの車両を撮影に来たわけではありませんが、この車両しか来ないので困ったものです。 せめて元南海11001系のモハ3001形か、願わくばオリジナルの251形に登場して欲しいところですが、なかなか思い通りにはなりません。

 

5.モハ2107+モハ2108 (越前竹原~小舟渡:1992年11月)

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少し戻って、こんどは越前竹原~小舟渡間で撮影です。

またモハ2201形かと思っていたら、モハ2101形の2連が来ました。モハ2101形も代り映えしない車両ですが、2連はほとんどラッシュ時しか走らないはずなので想定外のラッキーな列車でした。

 

6.モハ2107+モハ2108 (越前竹原~小舟渡:1992年11月)

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 2連なので一応連写です。時期的に田圃や畑は冬枯れていましたが、この日の天気は穏やかで、車両はどうであれローカル線らしい雰囲気を満喫できました。