樺平の18段スイッチバックは高低差が200mほどあります。ここは昭和40年に開通するまでは索道で輸送を行っていました。ここにスイッチバックを造って列車を水谷まで直通させる発想はだれが考えたのか、かなり思い切った判断だったと思います。
1.巡回列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
このスイッチバックを上まで登るのに軌道に沿って歩くと結構な距離になります。列車もスイッチバックの通過に20分程かかります。しかし、歩いて登るのには短絡通路があります。ほとんど獣道ですが、これを利用すると列車を追い掛けながら撮影が出来ました。
2.巡回列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
現在はこのスイッチバックは樹々で覆われている様ですが、当時はまだそれほどでもなく、スイッチバックを走る列車が色んな場所から撮影できました。スイッチバックの中段あたりまで登るとスイッチバックの全体を見渡せる場所がありました。ここは、起点の千寿ケ原から14km程のポイントです。スイッチバックはすり鉢状の地形に造られています。大きく湾曲しているので向かい側の山腹を走る列車が何枚も撮影できましたが、列車が小さいので望遠レンズが必要です。逆にスイッチバックの全景を撮るには広角レンズが必要です。
3.巡回列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
先程スイッチバックを登って行った巡回列車がボンネット側にトロをつなぎ替えて下ってきました。よく見ると巡視をしていたオジサンはトロに乗っています。
4.資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
続いて、定期の資材列車も降りて来ました。一番列車の戻りの様です。
5.資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
資材列車がスイッチバックを走る様は、まるでジオラマを見ている様です。
6.巡回列車 (樺中間:1992年11月)
ここは、樺中間という18段スイッチバックの中間にある交換所です。さすがに交換所がないと列車の運行に支障を来すのでこの様な場所が必要です。運行ダイヤ上はここで交換する列車もあるようです。この交換所には詰所とトイレも設置されていますが、普段は無人のようでした。
7.巡回列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
巡回列車は、後続の資材列車にあおられるように下って行きましたが。トロに乗っているオジサンは、さぞお尻が痛かったのではないでしょうか。