この18段スイッチバックは、総延長4.5kmほどあります。標高差が200mなので、平均勾配は44.4‰となりますが、急な箇所は50‰にもなり、かなり急勾配で過酷な線形です。先程まで見上げていた列車は、目の前を通り過ぎて、今度は眼下を走ります。圧巻の18段スイッチバックですが、このスケールを写真でお伝え出来ないのが残念です。
1.巡回列車と資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
資材列車が巡回列車に追いついてしまいました。これもジオラマのような光景です。
2.巡回列車と資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
ここは樺中間連絡所から少し下った場所なので、この先は樺平連絡所まで退避線はなく、巡回列車は定期の資材列車に追いつかれない様にひたすら逃げるしかありません。
3.資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
資材列車はグリーンカルデラ号の牽引でした。グリーンカルデラ号は朝単機で登って行きましたが、この資材列車の積み荷は、飯場の撤収機材のようです。もう11月なので水谷も冬越しの準備が終わって、そろそろ砂防軌道の運行も終わりに近づいていました。
4.巡回列車と資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
11月になるといつ雪が積もるかわかりません。この辺りは豪雪地帯です。これから約半年間、18段スイッチバックは雪に閉ざされます。
5.巡回列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
列車はどんどん下って行きます。気が付くと巡回列車は、はるか下方にいました。
6.続行の資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
ふと見上げると、有蓋トロの資材列車も下って来ました。この列車は生活物資を輸送する車両を連結していますが、戻りなので空車のようです。
7.資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)
一連の写真は、同じ場所からズームで撮影したものです。ちなみに撮影場所もスイッチバックの中段あたりの軌道脇です。調子に乗って同じ様な写真をいっぱい撮ってしまいました。