ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第707話 1992年立山砂防:圧巻の18段スイッチバック(その5)

午前中の定期列車が千寿ケ原に戻って行きました。次は午後の列車が登って来るまで

時間があるので、戻ることにしました。

 

1.続行の資材列車 (樺平スイッチバック:1992年11月)

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 下山途中にスイッチバックの下をのぞくと、まだ資材列車がスイッチバックを走っていました。

 

2.樺平連絡所俯瞰 (樺平:1992年11月)

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 スイッチバックからは、樺平のデルタ線を一望できる場所がありました。先ほど下って行った巡回列車が有蓋トロの資材列車を退避しています。おもちゃの世界を見ている様な光景です。これで樺平スイッチバックの撮影は終了です。

 

3.立山砂防軌道沿線地形図(引用:国土地理院1/25000地形図「立山」昭和52年発行)

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ここで撮影場所がどこなのか地形図を添付します。写真には大雑把な撮影場所を記しましたが、地形図には地名は記載されていませんので、上図に赤字でランドマークを記載しました。

 

4.午後の資材列車 (七郎~鬼ヶ城:1992年11月)

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 帰り道は、七郎スイッチバックから常願寺川を遡上してくる午後の定期列車を俯瞰しました。これも200㎜の望遠ですが、列車までの距離は約1km程あり、列車が米粒の様です。この撮影場所は起点の千寿ケ原からちょうど10km地点です。

 

5.午後の資材列車 (七郎~鬼ヶ城:1992年11月)

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この辺りは常願寺川の広大な河原ですが、線路は山際に敷設されており、写真右側に見えるコンクリート構造物は崖の崩落を避けるために設置された七郎トンネルです。

 

6.午後の資材列車 (七郎スイッチバック:1992年11月)

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 午後の定期列車が七郎トンネルを抜けてスイッチバックを登って来ました。この列車は、午前中続行運転で下って行った有蓋トロの資材列車でした。続行列車を期待しましたが、午後の定期列車はこの1本だけでした。

 

7.午後の資材列車 (七郎スイッチバック:1992年11月)

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午後は 少し曇ってきましたが、タイミング良く陽が差してきました。

 

8.午後の資材列車 (七郎スイッチバック:1992年11月)

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 ここは、七郎スイッチバックとグス谷スイッチバックが連なる、合計6段のスイッチバックで標高を稼ぎます。バック推進で登る列車の背後は断崖絶壁です。岩肌には滝が見えますが、この滝ははるか天空から流れ落ちていました。