ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第720話 1992年江ノ島:江ノ電90歳の頃(その2)

江ノ電が間もなく開業120年を迎えますが、あれから30年も経ってしまったのかと思うと同時に、いつまでも新車と思っていた2000形は、導入されてからもう30年が経つという事です。当然私も30歳年を取ったわけですが、月日の経つのが恐ろしく速く感じます。

 

1.デハ2002+デハ2052 (極楽寺:1992年6月)

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 2002編成は、この時点では江ノ電最新の電車でした。この翌月に第三編成目の2003編成が投入されて、2000形の増備は打ち止めとなりました。この後は、しばらく新車の導入はありませんでした。

 

2.デハ353+デハ303+デハ355+デハ305 (江ノ島:1992年6月)

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 そして、江ノ島で遭遇したのは、304編成かと思ったら303編成でした。

303編成は延命対象となりましたが、その結果がこれです。それまでは、兄弟車の302編成と瓜二つでしたが、外板更新やら冷房化やらカルダン化までされて、すっかり変貌を遂げてしまい、今度は304編成と瓜二つとなりました。

 

3.デハ354+デハ304 (江ノ島:1992年10月)

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 ちなみに、これが304編成です。こちらも延命対象となり、この時点で冷房化、カルダン化されていました。

 

4.デハ1001+デハ1051、デハ302+デハ352+デハ500形(稲村ケ崎極楽寺:1992年9月)

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この頃はどの車両にも開業90周年記念のステッカーやヘッドマークが付けられていました。

 延命対象から外された302編成がやって来ました。現役車両として江ノ電の古き良きを伝えるのは、この302編成だけになってしまいました。

 

5.デハ2003+デハ2053 (稲村ケ崎極楽寺:1992年9月)

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 これは導入間もない最新の2003編成です。この電車、何か変だと思ったらスカートが付いていません。邪魔なのか不具合でもあったのか?

 

6.デハ2002+デハ2052 (稲村ケ崎極楽寺:1992年9月)

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 こちらは、開業90周年記念の立派なヘッドマークが付けられた2002編成ですが、この車両もスカートが外されていました。ところでこの車両をよく見ると、いつの間にか連結器が電連付で密連化されていました。

 

7.デハ1001+デハ1051、デハ2002+デハ2052 (稲村ケ崎極楽寺:1992年9月)

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 2000形のスカートが外されたのは、連結器を自連から電連付の密連に交換したため、干渉を避けるための処置でした。その後しばらくはスカート無しとなりましたが、いずれスカートは改修されて復活します。