ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第727話 1993年西鉄(北九州):微妙な共存(その2)

今回は西鉄北九州線の話題なので、筑豊電鉄には直接触れませんが、この両者は微妙に共存しており、話しがややこしいです。

 

1.筑豊2108A+B (西黒崎:1993年11月)

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 北九州線の黒崎車庫をのぞくと、筑豊2108編成がいました。この電車はちょっと前までは北九州線1036編成でした。以前はこの黒崎車庫がこの電車のねぐらだったわけですが、もう他人のねぐらです。なのに、どうしてここにいるのか?どうやら洗車の時だけ戻って来るとのことでした。

 

2.筑豊2108A+B (西黒崎:1993年11月)

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この電車は、じっくり見ると奇妙な顔をしています。なぜか中央窓は一枚窓ではなく、中央から折れており、センターピラーがあります。ご丁寧に左右にワイパーが付いています。運転席は中央なのでセンターピラーが邪魔です。全く無駄なデザインですが、花巻電鉄のデハ57を連想します。戦時中の車両で、一枚ガラスが調達できなくてガラスを分割したケースは結構ありましたが、この車両の場合は理由がわかりません。

 

3.筑豊2109B+A他 (西黒崎:1993年11月)

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 この日の黒崎車庫の様子です。えんじ色の電車は北九州線の1000形かと思ったら、全部筑豊2100形でした。 洗車の時だけとは言っても、ここは元々この電車のねぐらだった場所なので、まったく違和感がありません。共存と言うよりも一体化していました。

 

4.筑豊2109B+A他 (西黒崎:1993年11月)

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 筑豊2100形は、北九州線から一挙に移籍しましたが、こう言うのを「出戻り」と言うのか、筑豊電鉄の楠橋車庫には置き場所がなかったのでしょうか?

 

5.625 (折尾:1993年11月)

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 ここは折尾駅のホームです。路面電車の終点にしては立派過ぎる2線3面です。

 

6.625 (折尾:1993年11月)

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 かつては、ここから門司まで電車が出ていました。その頃は賑やかだったのでしょうが、この頃は閑散としていました。