ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第731話 1986年赤平炭鉱:「社会勉強」と言う口実(その2)

1985年8月に訪問した赤平炭鉱は休日だったので何も見ることが出来ず空振りに終わりました。そのリベンジを翌年の冬に行いましたが、今回は友人はおらず、私一人でした。よって、「社会勉強」ではなく「単なる趣味の一環」でした。

 

1.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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ところが、季節が変わると北海道は豹変しました。赤平駅に着いた時点で大雪でした。そこから雪の降る道道を歩いて、ようやくたどり着いた赤平炭鉱は雪まみれでした。スノーシューズを履いていたのでなんとか土場に踏み込めましたが、広いはずの構内は雪の山で軌道以外は除雪もされていませんでした。

 

2.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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 これでは撮影にもなりませんが、BLはしっかり稼働していたので、これだけでも撮らないとリベンジになりません。

 

3.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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 この日のBLは、オバさんではなく、オジさんの運転でした。

こんな日に、何の撮影かと思われていたのでしょうが、べつに撮影の理由はありません。

 

4.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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 雪が小降りになったので、ようやくBLのまともな撮影ができました。このBLは、昭和40年代に導入されたニチユ製6t機の様でした。

 

5.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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 この赤平炭鉱には、結構多くの6tBEがいるはずでしたが、この日はこの17号が孤軍奮闘でした。他のBLも気になりましたが、こんな天気で作業の邪魔になってはいけないので、この日は静観です。

 

6.6tBL入換作業 (立坑構内入口:1986年3月)

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 結局、赤平炭鉱のリベンジはこれで全てですが、やはりこの時期に来てみると、雪と戦う現場の苦労が身に染みてわかります。改めて良い「社会勉強」になりました。

実は、この日の午前中に三菱石炭鉱業を訪問していました。その時の様子は第102話~第103話を御覧下さい。夜行列車明けで疲労困憊だったのか、雪と寒さに負けました。この日はおとなしく旭川で投宿です。一泊2000円+暖房費(石油代)100円のビジネス旅館でしたが、少し郊外の大きな霊園脇にある寂しい宿でした。私以外に宿泊客はいないようで、宿の女将さんに ” お風呂が沸いているのでごゆっくり ” と言われて、早速入ったお風呂が「水風呂」でした。一生忘れられない想い出となりました。