ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第746話 1992年小湊:不変道徳の世界(その3)

 当ブログでは、少し前の懐かしいローカル線車両を、当時撮影した画像を交えて回顧する趣旨で進めておりますが、困った事に小湊鉄道は時間が止まっているかの様に、ちっとも懐かしさを感じないどころか、現在もそのまんまです。

 

1.200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年12月)

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今回お伝えしている小湊鉄道の様子はもう30年近く前のものですが、車両も沿線の様子も現在とほとんど変わっていません。しかもキハ200形に関しては製造当初からほぼ変化なし。あえて言えば、この頃に冷房化されたことくらいです。このような状況なので、路線長が50kmもある小湊鉄道ですが、あまり話題がなく、当時の鉄道誌を見ても小湊鉄道の記事は非常に淡白でした。

 

2.200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年12月)

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 この30年間、世間では何があったのか思い出すのも面倒なほど、いろんなことがありましたが、小湊鉄道だけは「不変道徳の世界」です。この画像など、平成4年の撮影ですが、昭和30年代と言ってしまえばそう見えますし、令和4年と言えばそれもおかしくありません。

 

3.200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年12月)

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 こんな不変な状況がいつまで続くのか?

そう言えば、昨年小湊鉄道にJRのキハ40形が移籍したとか!。よりによってキハ40形とは、物買いのセンスを疑ってしまいますが、まさか今度はキハ40形に車種統一するのか?

そこからまた新たな「不変道徳の世界」が始まりそうです。

 

4.200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年12月)

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 現在は地方私鉄にとって、なかなか新車を購入するような現況ではありませんが、JRのキハ40形はDMH17のキハ200形よりは斬新なのか?

しかし、キハ40形よりも、近々どこかで廃車になるNDCでも譲ってもらって、たたき直した方が経済的かも知れません。

 

5.200形2連 (上総久保~上総鶴舞:1992年12月)

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 さもなければ、手っ取り早くキハ200形のDMH17を300PS程度の直噴式機関に換装することをお薦めしたいところです。

しかしそのうち、DECに押し出されてJRキハ100形なども廃車が出始めるかも・・・。この先の動向に注目です。

 

6.200形2連 (上総鶴舞~上総川間:1992年12月)

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 話題を撮影に戻しますが、今度は上総鶴舞から上総牛久方面に移動です。風景は変わっても来る列車は皆同じです。唯一の救いは、国鉄OBではないことでしょうか。