ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第759話 1993年富山地鉄:二兎を追う者は・・・。(その4)

立山線の下段~沢中山辺りは、午後になると順光で立山連峰を背景に撮影できます。しかしこの日は厚い雲に覆われて何も見えません。せっかくの富山地鉄ですが全く気合が入りません。

 

1.モハ14782+クハ182 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 モハ14782+クハ182がやって来ました。この編成は両運車のモハ14790形(旧モハ14771,旧クハ171)に続き1956年から登場した片運2連です。性能や基本仕様はモハ14790形と同じですが、この車両から前面が富山地鉄でお馴染みの2枚窓になりました。その後モハ14790形同様に側窓が1段下降窓から平凡な2段サッシに改造されて見た目が安っぽくなってしまいました。3編成在籍しましたが、1997年から2000年にかけて廃車されました。

 

2.モハ10020形2連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 この日の天気予報では、夕方から晴れるとのことで、それまで粘るしかありません。まだ昼すぎですが、この日は富山に泊まる予定なので、時間つぶしが大変でした。

 

3.モハ10020形2連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 しかし、来る列車は全てカルダン車です。この時点で吊掛車はモハ14750形が2両いたはずですが、全く現れません。もう富山地鉄は実質カルダン化されたと言えました。

 

4.モハ14760形2連+モハ14760形2連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 さんざん待って、旧塗装の14760系4連が来ました。やはり、この車両は旧塗装が似合います。

 

5.モハ10032+モハ10031 (越中中村~西魚津:1993年5月)

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 同じ場所で飽きてしまったので、西魚津~越中中村間のチューリップ畑に移動しました。オリジナル塗装の京阪特急がやって来ました。チューリップは、もう満開のピークは過ぎている様ですが、晴れていればここも絵になる風景です。

 

6.モハ14760形2連+モハ14760形2連 (西魚津~越中中村:1993年5月)

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 続いて、旧塗装14760形4連のアルペン特急です。アルペン特急は立山宇奈月を結ぶ季節列車ですが、この天気では観光客は少なそうです。

この日は結局、夕方まで粘ったものの天気は回復せず、早めに切り上げました。翌日も地鉄の撮影は続きますが、最後は粘り勝ちで立山連峰を拝むことができました。その様子は別途お伝えします。