ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第774話 1993年関東(常総):水海道の終焉(その3)

新しい水海道機関区も見たので、早々に撤収ですが、ここには駅がないので、帰りも撮影しながら水海道まで戻ることにしました。

 

1.キハ3011+キハ316+キハ315 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)

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キハ300形とキハ310形の3連がやってきました。 試運転となっていますが、ものすごい煤煙を巻き上げていました。これだから気動車の白装束はすぐに汚れるわけです。なんだか調子が悪そうですが、この試運転列車は大丈夫なのか?

 

2.キハ312+キハ311 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)f:id:kk-kiyo:20210307093739j:plain

 続いてキハ310形の2連です。この車両は台車こそDT22、TR51に履き替えされましたが、臓物はキハ16,17形そのものです。ある意味、キハ300形、350形よりもヤバイ車両です。

 

3.キハ312+キハ311 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)

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 この日はキハ310形が多く活躍していました。写真のキハ311+キハ312は唯一残る大栄車輌製車体でしたが、この編成は1995年に廃車されました。

 

4.キハ318+キハ317 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)

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この頃のキハ310形はまだオリジナルのスタイルでした。新潟鐵工所製のキハ315~318は、やがて0形同様にエンジンをDMF13HZに換装し、冷房化されます。そしてキハ0形によく似た顔に改造されます。

 

5.キハ303+キハ300形3連 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)

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 食パン列車の4連が来ました。しかも4両共キハ300形です。しかしこれは給油入庫の回送でした。

 

6.キハ3012+キハ300形 (南水海道(信)~水海道:1993年1月)

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 キハ300形(注1)、キハ350形(注2)は1993年の増備が最後となりました。しかし、一気に39両もの増備には参りました。

(注1)キハ300形の車歴

・関東キハ301←筑波キハ301←国鉄キハ3016:1964年日本車輌

・関東キハ302←国鉄キハ3043:1965年日本車輌製(1993年事故廃車)

・関東キハ303←国鉄キハ3050:1965年日本車輌

・関東キハ304←国鉄キハ307:1963年日本車輌

・関東キハ305(一時キハ103)←JR九州キハ3054←国鉄キハ3054:1966年日本車輌

・関東キハ306(後のキハ101)←JR九州キハ3055←国鉄キハ3055:1966年日本車輌

・関東キハ307←JR九州キハ3094←国鉄キハ3094:1966年日本車輌

・関東キハ308←JR九州キハ3095←国鉄キハ3095:1966年日本車輌

・関東キハ309←JR九州キハ3086←国鉄キハ3086:1966年日本車輌

・関東キハ310←JR九州キハ3090←国鉄キハ3090:1966年日本車輌製(1993年事故廃車)

・関東キハ311←JR九州キハ3056←国鉄キハ3056:1966年日本車輌

・関東キハ312←JR九州キハ3023←国鉄キハ3023:1965年新潟鐵工所

・関東キハ313(後のキハ102)←JR九州キハ3096←国鉄キハ3096:1966年新潟鐵工所

・関東キハ314←JR東日本キハ3049←国鉄キハ3049:1965年日本車輌

・関東キハ315←JR東日本キハ3029←国鉄キハ3029:1965年新潟鐵工所

・関東キハ316(一時キハ104)←JR東日本キハ3025←国鉄キハ3025:1965年新潟鐵工所

(注2)キハ350形の車歴

・関東キハ351←国鉄キハ3628:1962年富士重工

・関東キハ352←国鉄キハ35182:1966年富士重工

・関東キハ353←国鉄キハ35183:1966年帝国車輌製

・関東キハ354←国鉄キハ35190:1966年帝国車輌製

・関東キハ355←国鉄キハ3630:1962年富士重工

・関東キハ356←国鉄キハ3626:1962年富士重工

・関東キハ357←国鉄キハ3615:1962年日本車輌

・関東キハ358←国鉄キハ35113:1965年帝国車輌製

・関東キハ359←国鉄キハ35169:1966年帝国車輌製

・関東キハ3510←国鉄キハ35121:1965年帝国車輌製

・関東キハ3511←国鉄キハ35187:1966年帝国車輌製

・関東キハ3512←国鉄キハ35148:1966年富士重工

・関東キハ3513←国鉄キハ35191:1966年帝国車輌製

・関東キハ3514←国鉄キハ35150:1966年富士重工

・関東キハ3515←国鉄キハ35193:1966年帝国車輌製

・関東キハ3516←国鉄キハ35188:1966年帝国車輌製

・関東キハ3517Ⅱ←JR東日本キハ3559←国鉄キハ3559:1963年日本車輌

・関東キハ3518←関東キハ3517←国鉄キハ3617:1962年日本車輌

・関東キハ3519←JR東日本キハ35163←国鉄キハ35163:1966年富士重工

・関東キハ3520←JR東日本キハ35134←国鉄キハ35134:1965年富士重工

・関東キハ3521←JR東日本キハ35170←国鉄キハ35170:1966年帝国車輌製

・関東キハ3522←JR東日本キハ35165←国鉄キハ35165:1966年富士重工

・関東キハ3523←JR東日本キハ3581←国鉄キハ3581:1964年富士重工

※キハ3518は、当初キハ3517でしたが、常総線では片運車の奇数番号車は原則的に下館寄りが運転台となることから、取手寄りが運転台だったこの車両は、後に偶数番号に改番されて キハ3518となりました。

 

7.キハ501+キハ5002 (水海道:1993年1月)

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 最後は再び水海道の機関区跡です。キハ500形が廃車となり、気になるのはキハ800形でした。この日はキハ800形には会えませんでしたが、この様子ではキハ800形も先は長くなさそうでした。