ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第780話 1993年豊橋:思い切って途中下車(その2)

高師車庫を訪問した後、少し天気が気になりましたが、沿線撮影に向かいました。どこで撮影するのが良いのか、あてもなく隣駅の芦原方向に歩きました。

 丘を越えると芦原です。芦原あたりまでは住宅街でしたが、芦原から先は広大な田園地帯となり、良い撮影ポイントです。

 

1.モ1751+ク2751 (植田~芦原:1993年10月)

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この日、最初の走行撮影は、モ1751+ク2751(注1)でした。

この車両は元名鉄3730系です。古い半鋼製車の鋼体化名義で1965年に製造された比較的新しい車両で、豊橋鉄道には1981年に譲渡されました。当初は高運転台化された細目の前面窓でしたが、その後前面窓が大型化されてスッキリした顔立ちとなりました。

 

2.モ1751+ク2751 (植田~芦原:1993年10月)

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 (注1)モ1750形、ク2750形の車歴

豊橋モ1751←名鉄モ3755:1965年日本車輌

豊橋ク2751←名鉄ク2755:1965年日本車輌

 

3.モ1851+モ1801+モ1952+モ1902 (芦原:1993年10月)

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 白昼堂々と4連が来ました。この4連はカルダン車と吊掛車の元名鉄コンビです。4連はラッシュ時のみと思っていましたが、そうでもないようです。そして、モ1800形の様な旧型車も日中走っていることを確認できました。

 

4.モ1905+モ1955 (植田~芦原:1993年10月)

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 この当時、豊橋鉄道の主力車はモ1900形+モ1950形(注1)でした。元名鉄5200系ですが、足回りは国鉄101系、111系のものを組み合わせたカルダン車でしたが、既存の吊掛車と併結のためMMC系の制御でした。

(注1)モ1900形、モ1950形の車歴

①モ1900形

豊橋モ1901~1906←名鉄モ5205,5211,5201,5209,5207,5203:1957年日本車輌

②モ1950形

豊橋モ1951~1956←名鉄モ5206,5212,5202,5210,5208,5204:1957年日本車輌

 

5.モ1904+モ1954 (植田~芦原:1993年10月)

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 名鉄5200系は元々2連6編成が製造され、その後中間車を増備して4連化された時期もありましたが、再び中間車を抜いて2連に戻り、廃車後は6編成すべてが豊橋にやって来ました。その際に冷房化されて、豊橋鉄道初の冷房車となり、内装は名鉄時代のままの転換クロスシート装備で、従来の旧型車に比べて格段のサービスアップが図られました。

 

6.モ1900形+モ1950形 (植田~芦原:1993年10月)

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 この日は晴れて来たので安心していたら、天気が急変しました。突然暗雲が立ち込めて奇妙な写真になりましたが、この撮影の直後に夕立です。慌てて築堤をくぐる道路に避難しました。