ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第869話 1993年富山地鉄:冠雪の立山連峰を求めて(その4)

この日は、夕方になりようやく山の方も晴れて来ました。そして待望の立山連峰も姿を現しました。しぶとく粘った甲斐がありました。

 

1.モハ14760形2連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 ちょうど立山にかかる雲が切れた時、タイミング良く旧塗装の14760形アルペン特急が来ました。なんとも清々しい光景です。これを待っていたわけですが、結構無駄な時間を費やしました。しかし、この日一日掛けて立山をまともに撮れた写真はこれ1枚だけでした。

 

2.モハ10030形2連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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このまま、夕暮れまで立山を仰げるのかと期待しましたが、山の天気は安定しません。早くも対向の列車が来る頃には、もう雲が出始めました。 

 

3.モハ14782+クハ182 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 結局、立山が見えていたのは30分ほどでした。再び厚い雲に覆われてしまいました。しかし、平野部は晴れているので列車には陽が射しています。旧塗装のモハ14782+クハ182は、この日初登場です。

 

4.JR西485系3連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 そして、元国鉄のミニ雷鳥が山を下りて来ました。雷鳥号の付属3両編成ですが、塗装のせいか、どうも貫禄がありません。

 

5.JR西485系3連 (下段~釜ヶ淵:1993年5月)

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 しかし、JR西の485系名鉄からの特急北アルプス号が廃止された以降は、唯一の地鉄乗り入れ列車となり、貴重な存在でした。交直流車ということがミソなのでしょうが、この後も681系に引き継がれました。

 

6.JR西485系3連 (釜ヶ淵~下段:1993年5月)

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 後追い写真は、貫通側の正面が写っています。特急車らしからぬ風貌ですが、これも乗り入れのための苦心作です。どうでも良い車両と思っていましたが、もう過去の話しです。