ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第911話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる(その3)

ところで、新しい機関区は水海道駅からずいぶん遠い所です。駅から歩いて30分くらいかかります。その道中で何列車も撮影してしまいました。この時はフィルムの浪費を後悔しましたが、今となってはこれも記録の一コマです。

 

1.キハ3013+キハ300形 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 この列車は、キハ300形の2連です。この頃の常総線は、日中は2連か3連で運行されていましたが、増結用のキハ800形がなくなったので、増結や水海道以北の単行運転はキハ300形が充当されていました。しかし、キハ300形同士の2連も結構運用されていました。

 

2.キハ3518+キハ3517 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 これは、キハ350形の2連です。キハ300形、350形は共通運用だったようで、連結相手は固定されていませんでした。よって、撮影した列車は車号を控えていないと分からなくなってしまいます。

 

3.キハ304,キハ354,キハ902,キハ3512 (南水海道:1994年1月)

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 新しい機関区は、沿道からの方が留置車両が良く見えました。さすがにキハ300,350形ばかりですが、1本だけレアなヤツが混じっていました。それはキハ900形です。キハ800形が廃車となり、とうとう常総筑波の生き残りはこのキハ900形だけになりました。

 

4.キハ3512,キハ356,元JRキハ35158他 (南水海道:1994年1月)

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 ここにも未入籍の元国鉄キハ35158が相模線塗装のままで留置されていましたが、こちらは結構綺麗でした。そして、その後ろに隠れていたのはキハ801でした。なかなか撮影し辛い場所です。

 

5.キハ2104+キハ2103+キハ2102+キハ2101 (南水海道:1994年1月)

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 この年も元旦からヒンシュクの機関区訪問でしたが、出来たてホヤホヤのコイツがいました。ついに常総線国鉄式からの脱皮が始まりました。そして、その初っ端の導入でキハ800形が淘汰されてしまいました。

 

6.キハ2104+キハ2103+キハ2102+キハ2101 (南水海道:1994年1月)

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 一見通勤電車の様な腰の低いこの車両は、もうお馴染みの常総線用に設計された新潟鐵工製の通勤型気動車です。その後、このタイプの気動車はマイナーチェンジを繰り返しつつ、現在まで増備されています。この車両からエンジンはDMF13HZが採用され、ようやくDMH17の呪縛から解放されました。しかし、この新車の登場で、もう常総線との縁は吹っ切れてしまった感じです。